変形性股関節症とは

 

 

 

変形性股関節症(osteoarthritis of the hip)は、股関節の軟骨がすり減って変形する病気です。

股関節は、大腿骨頭(femoral head)と骨盤の寛骨臼(acetabulum)という部位で構成されています。

この部位に変形性股関節症が起こると、痛みや歩行困難などの症状が現れます。

変形性股関節症は、加齢や過度の運動、外傷などが原因で発生することが多いです。

また、肥満や遺伝的要因も関係しているとされています。



 

 


治療法

1. 生活改善:日常生活での工夫や注意を通じて、関節への負担を減らすことが重要です。例えば、適切な姿勢や体重管理、関節への過度な負荷を避けるための活動制限などが含まれます³。

2. 運動療法:股関節周囲の筋肉を鍛えることで、関節への負荷を軽減し、痛みの軽減や症状の進行を抑制する効果があります。特に外転筋などの筋肉を強化するトレーニングが推奨されます²³。

3. 薬物療法:痛みや炎症の緩和、関節の機能改善を目的として、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)や痛み止め、関節内注射などの薬物が使用されます。ただし、薬物療法は症状の一時的な緩和に対するものであり、根本的な治療ではありません³。

4. 手術療法:手術は最終的な治療法であり、他の治療法が効果的でない場合や関節の重度の損傷がある場合に検討されます。主な手術方法としては、関節鏡手術(arthroscopy)、骨切り術(osteotomy)、人工股関節置換術(total hip replacement)などがあります²³。

変形性股関節症の管理では、保存療法によって可動域と筋力を
維持することが重要です。また、初期の段階では筋肉の緊張と痛みを和らげるためにストレッチも有効です。

専門家の判断に基づいて、具体的な治療方法や適切なアプローチを決定することが重要です。

特に運動療法では、痛みが出る姿勢・動作評価し、運動を使って股関節が正しく動く方向に誘導しながら、

負担のかからない動作を教え、痛みを軽減する方向へもっていきます。

 

股関節周囲筋のバランスも考え、トレーニングをしていくことも必要ですね!