肩関節周囲炎とは、
肩関節の関節包や滑液包などの組織が炎症を起こし、肩の動きが制限される病気です。
40代から60代にかけて多く見られ、特に女性に多いと言われています。
原因は不明ですが、加齢や過度な肩の使い方、ストレスなどが関係していると考えられています。
肩関節周囲炎の症状は、肩の痛みや動きの制限です。
痛みは夜間や冷えるときに強くなります。動きの制限は、肩を上げたり後ろに回したりするときに顕著です。
肩関節周囲炎は、凍結期・融解期・回復期の3つの期間に分けられます。
凍結期は痛みが強く動きが制限される期間で、数ヶ月から半年ほど続きます。
融解期は痛みが和らぎ動きが少しずつ戻る期間で、半年から1年ほどかかります。
回復期は動きがほぼ正常に戻る期間で、数ヶ月から半年ほどで完治します。
肩関節周囲炎の治療
主に保存的な方法で行われます。
薬物療法では、消炎鎮痛剤や筋弛緩剤などを用いて痛みを和らげます。
物理療法では、温熱や電気刺激などを用いて血流を改善し、筋肉をほぐします。
運動療法では、自己ストレッチやリハビリテーションなどを行って可動域を広げます。
保存的な治療で効果が得られない場合は、手術や注射などの侵襲的な治療もありますが、リスクも高いため注意が必要です。
肩関節周囲炎の予防法
一般的には、肩関節に負担のかかりにくい体づくりすることが効果的です。具体的には、以下のようなことが挙げられます。
- **肩こりや猫背を治す**
肩こりや猫背は、肩関節の血流を悪化させ、炎症を引き起こす可能性があります。肩こりや猫背を改善するためには、姿勢を正す、ストレッチやマッサージをする、適度な運動をするなどが有効です。
- **肩関節の運動をする**
肩関節の可動域を広げるためには、定期的に肩関節の運動をすることが重要です²⁴。肩関節の運動としては、肩すくめ運動や肩回し運動などがおすすめです。肩関節の運動は、痛みがない範囲で行い、無理をしないように注意してください。
- **肩関節を冷やさない**
肩関節周囲炎では、肩関節を冷やすと痛みが強くなることがあります。
肩関節を冷やさないためには、暖かい服装をする、冷房や扇風機の風に当たらないようにする、湯船に浸かるなどが有効です。
(1) 肩関節周囲炎(五十肩)の基礎知識 - MEDLEY(メドレー). https://medley.life/diseases/54eae53a6ef458843585cdea/.
(2) 肩関節周囲炎 (かたかんせつしゅういえん)とは | 済生会. https://www.saiseikai.or.jp/medical/disease/scapulohumeral_periarthritis/.
(3) 「五十肩(肩関節周囲炎)」|日本整形外科学会 症状・病気を .... https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/frozen_shoulder.html.