私のスマホで撮った「ヤマトタケル」公演
私は衣装担当。
永田健 企画 フラメンコ×神楽「ヤマトタケル」
出演者
〈フラメンコ〉
日本武尊 ヤマトタケル 永田健/
日本武尊 (女) 河野睦/
弟橘媛 オトタチバナヒメ ・ 白鳥 伊藤笑苗/
カンテ(歌) / 琵琶 須田隆久/
ギター / 三味線 彌月大治/
パーカッション ようすけ/
〈神楽〉
熊襲建 クマソタケル / 山の神 石山裕雅/
倭姫 ヤマトヒメ 西川綾乃/
笛 石山裕雅 / 松澤功/
太鼓 エヴァ ケストナー/
語り 坪井美香/
衣装(フラメンコ) 上籔洋子
《ヤマトタケル公演衣装について》
普通の着物姿の時代ではなく、
古事記の神様の物語。
着物を羽織らせるという訳にはいきません😅
古事記なので、明確な時代考証はなく、
あくまでイメージの世界。
ましてやフラメンコを踊るメンバーの衣装ということで、
踊りやすさを考慮しないといけないという制限もある。
さらに、荘厳で豪華な神楽の装束を纏った太夫との調和も考えました!
そこで、下にはフラメンコ衣装を着てもらい、
上に羽織る物で時代感を出しました。
生地を型紙から作る衣装とは違い、
古い和服の帯などを活かし、
なるべく手を加えずに素材を活かした製作スタイリングに。
【ヤマトタケル衣装】
古い麻のような粗い目の生地(多分絹だと思います)に、
陰陽大極図と二つ巴みたいな絵が手描きされ、
刺繍も薄らと施されているヴィンテージ帯。
まさにヤマトタケルにピッタリと思い、
その帯を解いて被り物を作りました。
この生地に勝るヤマトタケルの衣装はない!!
ただ、生地がかなり弱り、透けて穴が空いてる所や解れている所も多数。
後ろから当て布して補強してますが、
もしかしたら一回着用でダメになるかもとヒヤヒヤしましたが、なんとか2回の公演を切り抜けました!
腰帯は、機織り機で織ってもらったオリジナルの金糸入りの赤い帯。
【女装したヤマトタケルの衣装】
踊り手である河野睦さんが持っている衣装を活かして、
上から被る物を作りました。
赤紫に小さな紋柄が一部分に並んでいる古代っぽい雰囲気の帯。
帯の色とフラメンコ衣装の色を合わせ、
長袖ブラウスとファルダ(フラメンコのスカート)はボルドーを。
ボリュームが欲しかったので、その間に薄緑系のファルダを追加。
この薄緑色のファルダがかなり良い仕事してくれて、
全体のアクセントになってて嬉しい❣️
イヤリングは紫の土台にピンクのタッセルを組み合わせ、
髪型も少し大きめの髷を上目に作りました。
トータルコーデ、1番のお気に入り💕
【弟橘媛の衣装】
赤いフラメンコ衣装を着るのがマストで、その後に別の衣装に早替えなので、
簡単に脱げる羽織る物を考えました。
オーガンジーの唐草模様のような大判スカーフで上着を製作。
赤い腰帯を結び、赤いタッセルピアス、髪型はかなり大きな髷をトップに作りました。
【大白鳥の衣装】
真っ青な空のように綺麗なブルー地のヴィンテージ着物。
白鳥でなく鳳凰ですが、白い豪華な羽根が描かれて刺繍も施されている、なんとも優雅な着物。
その着物の下部分を体に巻き付けて、
下にベージュのバタ・デ・コーラ(裾が長いフラメンコ衣装)を着て、
白金の角帯をウエストで締めてもらいました。
【朗読 坪井さん】
今回はお貸ししない予定でしたが、ちょうど良い感じの生地があったので、簡単な羽織ものを作って持参。
やはりご自身の白い上下の衣装と相性が良かったので、その場で採用!
【石山太夫の笛の衣装】
石山太夫が笛で登場するシーンに前後の衣装のままでは支障があるということで、神楽の豪勢な衣装ごと隠せるものをお貸ししました。
これが何ともピッタリ!!
神楽の大口の袴も隠せて、黒と金の生地が豪華で、袖も大きく長く、荘厳な仕上がりに!
これも袖は夏帯を解いて作りました。
6着分の製作/スタイリング