飼い主は見つかったけれど


シッシと手で追い払うようなジェスチャーをし、「連れて帰って」と。

結論から言うと、この男性が、ワンちゃんの飼い主だったのです。

感動の再会とはならず、男性もワンちゃんも困った様子でした。

そこに、夫が戻って来たので、3人と1匹で話をしました。


男性によると

①飼えなくなった人から譲り受けた犬

②懐いていない

③他に2匹飼っており大きい犬にいじめられている

④一人暮らしで足が不自由なため世話ができない(持病で入院もしていたらしい)

それらの理由から、さほど犬が好きでもない知人に引き渡すため、バリカンで毛をカットし、段ボール箱に入れようとした所、逃げられたというのです。それも、外階段の2階の踊り場から飛び降りたから、「死んだと思っていた」のだそうです。


話を聞いているうちに、私の気持ちは固まってきました。でも、極めつけはワンちゃんがお家の前まで歩いて行って、その後、方向を変えて私たちの車の前に座って、「帰ろう」と言ったように思ったからです。車のドアを開けると、自ら乗り込みました。


名前、年齢、予防接種の有無など必要な事を聞き、連れて帰ることにしました。


途中、最初にワンちゃんが連れて行った家は、男性の家ではなかったので、疑問に思った私たちは、引き返して訪問してみる事にしました。


ワンちゃんはグイグイ引っ張って、玄関まで。インターホン越しに事情を説明すると、お家の方とゴールデンレトリバーちゃんが出てきてくれました。詳しく話を聞くと、ワンちゃんは、食べ物をもらうため、犬を飼っている近所のお家を度々訪問していたそうです。優しい方に命を繋いでもらっていたのです。以前は毛が伸び放題でもっと汚かったという事も知りました。

ワンちゃんに代わって今までのお礼を伝え、私たちの飼い主探しは終わりました。