2023年発行
直木賞受賞作

👆本の冒頭

とざいとーざい(笑)
この仇討ち、まるで芝居の様な
美しさじゃないかぃ?

雪と被いた赤い振袖
放り投げた振袖の下は白装束の若衆
その装束が返り血で真っ赤
くぅーーー!堪らん!


木挽町ってぇーのは

ーのは、今の歌舞伎座あたりさね


この仇討ちの二年後
若衆菊之助の縁の者と名乗る若侍が
仇討ちについて、人々を訪ねて
子細を聞いてまわってるって
言うじゃないか

いや、その人の来し方まで聞こう
ってんだから
暇なのか、変わり者なのか

お武家様が、町人の来し方知って
どうしようってんだぃ?

木戸芸者
御徒の三男坊で今は立師
衣装の繕いが主な売れない女形
旗本の次男坊で今は戯作者
都合五〜六人に話を聞いたかねぇ

語り手がどんどん変わっていくってんで
話に引き込まれ
飽きないときたもんだ
それで
段々と仇討ちの真相に迫っていく
つー寸法さぁね

この本、江戸ものが好き
歌舞伎や芝居好きな人には
堪らないと思うんだけどねぇ

まず、今日はこれぎり
 
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