こんばんは、お久しぶりです。レオンです。

今日から不定期ですが、私がFPとしての職責を考えまして、
FPの地位向上を目指して、FPの知識ってこんなに役に立つんだと、
後進が育つといいなと思いながら、
連載して行きたいと思います。
何を書いて行くんだと考えますか?

FPの勉強にも役立つと思いますし、
実務レベルに到達することも必要でしょうが、
橋渡しができれば良いなと私が勝手に思っていることを、
書いて行きたいと思います。

初回は、資産を守るためのヒント(金融資産)。

FPとして、相談を受けるケースには、転職の検討や老後のライフプランが多い。
顧客は、長年のデフレに慣れているので、できれば、リスクを負わずに、
安心で少しでもお得な商品に預けたいという希望がほとんどだ。

東関東大震災以降、人生には、想定外のリスクもあり得るという意識が、
強くなったと感じる。
これらは、天災のみではなく、財政破綻などのリスクに対しても同様で、
国債に偏りすぎていた資産状況を見直したり、
海外資産に関心を持ったりする人も増えたようにも思う。

エネルギー、資源の国際的な値上がりを受け、
パンや食用油など日用品がジワリと値上がりしている。
新興国の資源需要が増大していることに加え、
ホットマネーの流入や異常気象、自然災害が価格上昇を促す傾向は、
今後も続く可能性がある。
ここ数週間から、1ヶ月ほどで、円安基調が進み、
日本経済の弱さが相対的に目立って円が売られるようになり、
円安トレンドに転換し、輸入価格の上昇が、
物価を押し上げる可能性が高い。

顧客の中には、何が起こるか分からないから現金が一番では?という人も多いのだが、
収入が増えない状況で、物価が上がる「悪いインフレ」のリスクに備えておく重要性が、
高まっている。
デフレ基調から脱却し切れていない現在の状況で、
インフレになって行く可能性があるので、インフレによって、
各資産がどのような影響を受けるかを知っていることは重要だ。

預貯金・・・物価上昇率が預金金利を上回ると 、 預貯金の金額は変わらなくても、
実質的な価値は目減りする。
株式・・・株式は長期的に見るとインフレ率を上回る値上がりを見せており、
インフレに強い資産と言われている。
しかし、原材料高によるコストアップインフレが起きた場合、原材料高を価格に転嫁しきれず、
企業業績が圧迫されて、株価が下がるケースもある。
債券・・・インフレになれば、金利が上昇基調になり、債券価格は下降基調となる。
外貨・・・インフレは物価上昇による通貨価値の低下を意味するので、
円の価値が下がることで、相対的に外貨の価値は高まる傾向がある。
不動産・・・不動産は基本的に、インフレになると、、価格が上がる傾向にある。
しかし、不況下のインフレでは、必ずしも、不動産価値が上がるとは、限らない。
また、変動金利で住宅ローンを組んでいる場合は、
金利上昇で返済が困難になる恐れがあることも注意が必要だ。
金、原油などのコモディティ・・・株式や債券などと、
比べ市場が小さく乱高下する性質もあるが、
基本的には、インフレと共に、価格が上昇していく投資だ。

こうした状況を踏まえ、すでに金融資産を保有している顧客には、
「安全資産とリスク資産」「固定金利と変動金利」「国内資産と海外資産」といったリスクの低い商品と高い商品のバランスを確認すると良いだろう。
そこで大きな偏りが見られる場合には、そうなった過程などを聞いた上で、
今後のバランスをどのように取るべきか、
相談者の状況を踏まえながら、じっくり、話し合うことをオススメする。
これから金融資産を形成しようとしている人に対しても、
預貯金で貯めるだけではなく、分散投資の重要性は伝えておきたい。
例え現時点で余裕資金がなくても、現在は少額で投資できる投資金融資産が揃っている。
ネット証券の投資積立や純金積立は1,000円から、ETFも数千円から投資できるので、
無理のない範囲で、毎月の財形貯蓄や積立預金などの貯蓄と組み合わせることは可能だろう。
リスク許容度や目的に合った配分を顧客と話し合い、定期的なリバランスが大切であることを理解してもらうことも重要なポイントだ。

次回は、「運用リスクと対策のポイント」について触れたいと思います。