子供には、野菜や栄養のあるものをバランスよく食べて欲しい。

 

きっと多くの親の望みですよね?

 

 

私も覚えています、小学校の時大嫌いな食べ物を飲み込むように食べたこと。

家で量は減らしてもらっても、好きではないものを最後まで食べなくてはいけなかったこと。

 

そのことに・・感謝しています、ほとんど好き嫌いがないし

なんでも美味しく食べられるのは、ありがたいこと。

 

 

けれども・・・給食の時食べた苦手な食材は今も苦手。

絶対食べません。実は納豆なのですが、食べなくても私の人生は回っている!

なんで給食で、涙が出そうになりながら食べなくてはいけなかったの?

と小さな私に聞かれたら、答えが出てきません。

 

 

さてイタリアで驚いたこと。

イタリア人の親も、子供たちに野菜や栄養価の高いものを食べて欲しい、

と思っています。

しかし、食べない子供もいる。子供は食べたくない!とはっきり伝える。

すると、あっさり引き下がるのです。

 

初めて見た時は驚きました。姪っ子甥っ子たちは、食べないものがいっぱい!

 

しかしそこから10年以上が経ち、姪っ子甥っ子もティーンネージャーになりました。

全く食べなかった甥は、今は好き嫌いはあまりなく、

体も大きく成長期真っ最中でスポーツに夢中。

全く食べなかった別の甥は、今も好き嫌いは多いけれど、

音楽に夢中で、毎日学校から帰ってくると練習三昧。

好きなことを好きと全身で表現し、嫌いなことには手をつけません。

 

これぞ親バカならぬ叔母バカかもしれません。

けれども、なんとも生きる力に溢れた生き生きとした目をしています。

愛情深い青年たちで、誰にも優しく笑顔が最高に輝いているのです。

 

 

この青年たちを見ると、

子供に栄養をとって欲しいが一心で、「食べなさーい」

と私の子供に強要したあの小さかった頃のことを思い出し、

なぜか心がズキンとします。

 

 

子育てに正解はありません。

「子供の好き嫌いも個性のうち」

こんな風に考える子育てもあるのです。

 

 

同様に、文化にも正解はありません。

 

文化に良し悪しはありません。優劣もありません。

これを前提で文化を捉えると、見えてくる世界が変わります。

学ぶものも、もっと多いのかもしれません。