リーダーシップにはメッセージを出す技術が必要(原発事故に関して) | メッセージを探す

リーダーシップにはメッセージを出す技術が必要(原発事故に関して)

[リーダーシップにはメッセージが必要]

  メッセージの出し方は、リーダーにとって非常に重要です。福島原発事故の収拾に苦労している今、首相官邸のリーダーシップに問題が有るのと思うので、問題の本質の一つとして、命令の出し方や説明のし方を例と共にお話したいと思います。


  福島原発事故で日毎被害が広がっていることが明らかになっています。首相官邸はその収拾の最高責任を担っている人達として、ますます真面目に努力していることだと思います。

  しかし、海外諸国や国際機関から、避難指示や放射線の測定方法といった措置について疑問を呈されるなどしてきました。それら国際機関などが”勧告”といった強制力の無い傍論を述べるに留まった点に、経済大国日本の内政まで踏み込めない海外諸国の苦渋が読み取れます

  ただ、米国は本気で原発事故を収拾しないと今後の世界に大変な影響を及ぼすと知っている為、原子力空母を投入して事故の収拾あたっています。また、フランスはサルコジ大統領がアルバ社の名物CEOを連れて日本やってきました。


  そこで、私達は国際信義を失いつつある事に気付くべきだと思います。つまり、国際社会が日本には原発事故を収拾できないのではないか、と本気で疑っていることを、我々有権者(日本人)は自覚すべき時にきたと思います。

  毎日私達日本人は、専門知識を有するのかどうか分からない人達の発表を聞いて、避難せずに留まったり水を飲んだりしてきましたが、この変わり映えのしないこのニュースを文句を言わずに見ている日本人はおかしいと、国際社会は思っているのではないかと思います。



[リーダーシップが効いていない]

  勿論、海外各国は日本に高度の専門家や技術が有る事を知っています。しかし、それら技術が非常時に有効に投入されていないことで信用を喪失したのです。複雑すぎる原発安全関係の組織に、首相官邸ですらも直接命令を下せないでいて、危機を管理するのに十分な統治能力を有さない事が世界に知られてしまいました。

  そこで、首相官邸はメッセージの出し方をもっと工夫すべきではないでしょうか、というのがこの記事で最も言いたいこなのとです。(他にも色々有るがそれを言い出すと止まらない。)


  確かに、日本の官僚は優秀な半面、航空機事故やワクチン事故などの非常時に、組織の層が厚いが故に解決せよとの命令が末端まで届きにくい、ということは分かります。それが日本の特徴だ、と誤解されている方も多いと思います。でも、海外、特に米国はもっと複雑で強力な組織を動かす必要に常に迫られています。



[メッセージの出し方に工夫が必要]

  その様な時、他国では、まず局長など責を追うべきと見られるトップの更迭などの手段を講じます。それを夜7時のニュースに間に合う様に即時に行い、報道でそれを見た関係者が、その報道を”メッセージ”として受け取ります。これは、日本の民間企業でも行われている内部広報と言われるテクニックです。


  そのトップの更迭はPRでありメッセージであって、その人が悪いとは断定できません。しかし、これを躊躇すると事態が悪化します。逆にその様なポストに有る人は、常にその覚悟のできているものとみなさなければいけません。いわば、みなし被責者です。その様なメッセージの発し方を辛いと言えば、それがリーダーシップの欠如です。

  その後、外部の有識者を顧問や委員ではなく、局長など正規のポストに据えて実質的な権限を与えます。その有識者が全てを知っている訳では有りません。重要なのは、このプロセスを経て複雑で巨大な組織に、メッセージが伝搬し、届くことです

    


[大衆にメッセージを出すには]

  関東で今、水道水を飲んでいいのか良くないのか不安でありながら飲まざるを得ない、という問題が有ります。それを、~ミリシーベルトだから大丈夫です、と説明すればそのメッセージが届くのでしょうか?これだけ沢山の、しかも刻一刻と変化するデータをメディアで喋られて、言葉で説明されれば、国民は安心し、例えばお子さんにミルクを飲ませるのでしょうか?

  僕は、もともと科学の専門家だったつもりでしたが、今回、水の放射性物質汚染や大気の流れを追跡している間に分からなくkなってしまいました。そして、専門家としての自分の資質に自信を失いました。それ程分からないものです。実際、この10日間程の間、専門家の間で喧々諤々されています。まして、科学の専門教育を受けていない人を安心させるのに、官房長官談話などで十分だったのでしょうか?



[海外の例に学ぶ]

  中国の四川地震の時に、その日の夜の内に温家宝首相は現地に飛び、被災地を回って被災者や救援者をねぎらっている場面を全国にテレビ放送で配信しました。これが、あまりにも毎日朝から晩まで続いたので、その後温首相はテレビ好き、だとか自分の宣伝にテレビと災害を利用している、などと非難もされました。しかし、13億人にも上る人達を落ち着かせ、全国的パニックを抑えるには効果的だったのです。温家宝はメディア戦略を承知した上でテレビに出て居たのです。


  こういった例は海外には沢山有ります。スペースシャトルが落ちた時には、生中継で大統領が涙をながしながら跪いて遺族の涙を拭いました。、この様に、メッセージは臨機応変に作らないと効き目が有りません。この大統領が跪いた映像は、ドイツの首相が跪いて涙を流した場面を模倣したものと思われます。これはメッセージという目に見えないものを作る高度な技術なのです。

  これらのメッセージ(PR)の効果がどの様に伝搬したのか、研究して取り入れないといけないのではないでしょうか?



[走れ枝野ッチ!]

  この様な発想のメッセージを出してほしいのです。言葉は飽くまで効き目の弱いメッセージです。現役の弁護士である枝野氏が正確な言葉を重視するのは当然でしょう。しかしその場合でも、ステートメントをプロに書かせるなどの工夫が欲しいのです。さらに言うと、ステートメントを読む者はブサイクなおデブちゃんではいけません。身体的特徴をどうこう言っている訳ではありません。ステートメントを読むなら、少なくとも毎日ジョギングをせよ、ということです。

  今の野党で広報戦略を担当している衆議院議員も、モサいおデブちゃんなので、政権が再度変わっても統治能力は変わらないものと思われます。


[水が安全だという件]

  水の安全をどう伝えれば、普通の人に理解し易いか、正直言って私にも妙案が出るわけではありません。はっきりしていることは、科学的に言葉で語るのみでは不十分で、何らかの分かり易い体験をさせないと、我々大衆は理解できない、ということです。

  例えば、敏感な鯉をその水の中で飼って近隣住民に見せる、といったことは民間工場のデモンストレーションで行っています。また、菅首相が子供さんと一緒に毎日テレビで水道水を飲む、でも良いでしょう。20kmから30km圏内の自主避難という曖昧な避難地域に首相直属の司令部を置いて、担当大臣が常駐し、そこで毎日水を飲みながら声明を出すのもいいでしょう。メッセージを伝える工夫をして欲しいのです。


  これは少し露骨ですが、分かり易い参考例になると思います。

☆ツィッター3月21日----------------


リオ Leo 
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昨日、福島産ホウレンソウと牛乳から、放射性物質が検出されました(が微量です)。菅首相はテレビで牛乳風呂に入りながらホウレンソウを食べて、”美味い!”と笑え。カイワレ大根のO157事件の時の様に。

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[リーダーシップにはメッセージの技術が不可欠]

  過去には、それがパフォーマンスだと非難されて政治問題になったことも有りました。しかし、メッセージを出すには高度な技術が必要で、これなくしては国も企業も統治できません。



-----カフェからリオの独り言-----

最近、真面目な話ばかりを書いている僕。

ちょっとエッチなお嬢様ブログを書いていた頃とは読者層もガラッと変わりました。

どうでしょうか、今のままで読者さんから受け入れられているのでしょうか?

今回の原発事故の件で、決定的なことを知っている僕には書きたいことが有るのですが、

確信へ近づこうとすると、偉い人から電話がかかってきたりして、止められています

ま、T大○○先生が、極限環境作業ロボットの企画で予算を得て居たのに、今回の原発事故をきっかけに、実際にはそのロボットを作っていなかったことがバレてしまった話なんかを書いたら、悪趣味なブログとして消されるかも知れませんね。

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