「大安寺のすべて」後期展

奈良国立博物館


こちらは大安寺塔跡の礎石です。

高校時代、井上靖著『天平の甍』を読んだとき、大安寺の僧だった普照と栄叡(興福寺の僧だったか?)のことが印象に残っていました。

唐の国から鑑真和上を日本に招聘するのに、それこそ命がけで海を渡った普照たちの足跡をこの小説で手に汗して読んだものでした。

その後、『天平の甍』は映画にもなり、大安寺の印象はさらに深くなりました。

今、大寺院だった大安寺の塔跡に佇むと、過ぎ去った時間を肌に感じます。