今日は久しぶりにゆっくりできる土曜日だったので、珍しく奈良公園を散策しました。
東大寺南大門、この左右に運慶と快慶が作った仁王像がいます。
奈良公園のシカさん、「なんかくれよ~」の図
一番の目的は、奈良市水門町にある「東大寺ミュージアム」の特別展です。
今回のメインは、光明皇后が夫聖武天皇亡き後、正倉院から持ち出した宝物の一部を、大仏の足元に埋蔵した2本の刀です。
奈良時代の当時の宝物帳には「陽宝剣」「陰宝剣」と記載があり、光明皇后が持ち出し、リストからはずされたとの記録も残されているものです。
さすがに刀身はぼろぼろになっていましたが、X線では「陽剣」と「陰剣」という文字の象嵌が認められます。
そのほか、歯が1本(!)展示されていました。
もしかしたら聖武天皇の歯かもしれませんね。
光明皇后が夫聖武天皇の遺愛の品を大仏のそばに埋蔵したとのことですから、その可能性は高いですね。でも今の段階では推理するしかありませんが……
ミュージアムの入り口には、今、二月堂で行われている「お水取り(修二会」しゅにえ)」のたいまつが展示してありました。
「お水取り」は西暦725年以来、一度も途絶えることなく続けられ、今年で、1262回目だそうです。これだけ長く続いている行事はギネスものですね。
そういえばいつの間にか「お水取り」の季節になりました。
「お水取り」が始まると大和の春はもうすぐです。
それにしても今日は昨日と打って変わって寒い一日でした。小雪の舞い散る中での散策となりました。