LEO: ハムスター

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先日　自分は８歳の頃、ハムスターの飼育に失敗した
と書いたが　よく思い出してみると
少しその言葉を撤回したくなった。

ちょうどあの頃　ハムスターを飼うのがクラスで流行っていて
その小さなブームの真っ只中に我々ちびっ子の間で流れた
あるストーリーがあった：

「ある男性が揚げ物料理をしていてる最中に
（イギリスの事だからどうせFISH&CHIPSでしょう）
ペットのハムスターを肩に乗せながらじゃれ合っていたら　
沸騰した油の中にそのハムスターを落としてしまった」　
というような　
くだらないニュース記事でもあり得る　
都市伝説でもあり得る　
若干むごいジョークでもあり得る　
悲惨なプチ・ストーリー。

少年の私はその話を聴いたときに　あまりにもゾクッとした為　
新しく飼い始めたハムスターに対して
心の中で密かにとある約束を交わし 決心した：

「うかつにでも沸騰した油に落とす事だけは絶対避けてあげよう。
そんな始末からだけは命がけで守るぞ」と。

今思えば　カプチーノ（毛の色合いからその名前にした）
は自然と寿命が尽きて ハムスターなりに
大分楽な人生をおくったのではないかと思う。
世話を怠って勝手に母親に任せた事はたまにあったけど
食や水や遊び場も十分与えられたし、
沸騰した油地獄からも守れたことは言うまでもない。

慎重に　優しく接して　
それ以外カプチーノの為に何ができたでしょうか？
NOTHING!

自分の育成術に対する劣等感を頭から取り除いて
ヨーグルトバクテリアを育て続ける。