以前、拒食症を扱った番組で、拒食症を患っている娘が久しぶりに母親の前で食事をした際、母親が喜びの声を上げそうになったがカウンセラーがそれを制した場面を見たことがある。


カウンセラーは、食事をしたことを意識させてはいけない、こういう時はさり気なく振る舞いなさい、というようなことを言っていたと思う。


食べることに過敏になっている人に対して、改めて食べたことを意識させるとそれがプレッシャーになってしまうからだったかと思うが、こいうことはあらゆる病気や障害に対して言えることだと思う。


障害や病気、その人が抱えている問題に"触れない"ことが、その人を救う。


この母親は単純に喜びからだと思うが、それは自分が嬉しいだけであって、娘を気遣っての行動ではなかったのだろう。


しかし、なぜ人は触れたがるのか。

世の中には心配するフリして敢えて傷口に触れて、塩を塗っている人があまりにも多いような気がする。


周りを見渡してみても触れないという強さや優しさを持っている人は少ないように思う。


何か特別なことをして欲しいんじゃない。ただそこに触れない、触れたくなるなら近寄らない、放っておくだけで時間が経てば自然に回復することって結構あるのではないだろうか。