ポットに植え替えたインゲンマメが、本葉をようやく出し始めました。

 これでやっと!次の学習に進めます。

 植物単元は、生き物が相手なので成長が遅かったり、時に枯れてしまったり・・・授業の進度に合うとは限らないので、なかなか大変です。

 

 まず、インゲンマメの種子が発芽し、土から顔を出し、本葉が大きくなっていくショート動画を見せました。

 子葉の部分がしわしわになり、どんどん縮んで枯れていく様子がよく分かる動画を選びました。

「みんなのインゲンマメも同じようになっているだろうか」

「机に持って来て、特に子葉の様子をよく観察して確かめてみよう」

「お~確かにしわしわだ・・・」

「もう枯れそうだ~」

 

 

 子どもたちと共に作った、今回の学習課題は、

「インゲンマメの種子が発芽したあと、子葉がしぼんでいくのはなぜだろうか」。

 

 まずは、予想を考えてノートに書いてもらいました。

「土から芽が出て来る時に、中に入っている葉のもとを、子葉が「鎧」のように守る働きをしていると思います」

「子葉は栄養なんじゃないかな」

「葉が出たりするのに、栄養が吸われて使われていくのだと思います」

「吸収されてしまう」

 意見がある子は、自分から立って、どんどん発言して約束です。

 譲り合って、どんどん発言するように指導していますが、まだ、教師の交通整理が必要です。

 

 そこで、何はともあれ、まずは発芽前の子葉の部分に栄養があるかを調べてみることになりました。

 ヨウ素溶液を紹介。

 まずは、ごはん粒にかけてみるように言いました。

「うわ~変わる変わる!」

「ムラサキになった~」

 でんぷんが含まれていると、ムラサキ色に変わることをまず、確かめました。

 

 

 では、水につけて柔らかくしておいた「発芽前の種子」はどうでしょうか?

 カッターで種子を切り開き、慎重にヨウ素溶液を垂らしていく子どもたち。

「うん?・・・あまり変わらない?」

「いや、だんだん変化しているみたい」

「変わって来たーっ!」

 

 数分間おくと、はっきりとムラサキ色に変わっていくのが、全部の班で確認できました。

 発芽前の種子の子葉には、栄養(でんぷん)があることが、これではっきりとしました。

 ここまでは子どもたちの予想通りです。

 

「じゃあ、みんなの考えでいくと、この「しわしわになった子葉」は、でんぷんが吸われてしまった姿だということなら、これにヨウ素液を垂らしたら変化する?変化しない?」

「変化しない!」

「でんぷんが無くなっているはず」

と、子どもたち。

 次回、確かめてみることになりました。