大船渡の海の幸ふるまいセンターで、帆立を買って母に送ろうと思ったけど、生の殻付きの方が良いのか、バラで冷凍の方が良いのか、わからなくて、母に電話したけど繋がらなかった。
うーん、困ったと考えているうちに、いや、そういえば、帆立じゃなくて、明太子の方が好きだったかもしれない、博多に行った方がよかったのか?いや、ここは大船渡だから、博多まで行くのは無理やろ、大船渡の明太子でも良いのか?うーん、うーん、と考えこんでいるうちに、目が覚めた。
夢だった。
母はもう4年前に、私から何かを送ったりすることは不可能なところへ旅立っている。
彼女は、割と面倒な女で、こちらが良かれと思って何か送っても、気に入らないとあれこれ文句をいうので、モノを送る時は、「これで良いか?」と確認の電話をするのが、常だった。
いつの頃からか母の日には、面倒だから現金、帰省のお土産もたいがい文句言うので、現金で、と、モノではなくお小遣いをあげることにしていた。
が、それで、何か自分の気にいるものを買えば良いと思うのに、孫(弟の息子たち)に何か買ってやったり、自分の友達に何か贈るのに使うと母が言うので、なんでやねん!!!!と心の中で絶叫?するのが常だった。
そんな文句ばっかり言って、いつも元気いっぱいだった母が、余命宣告1ヶ月で亡くなるなんて夢にも思わなかった。
今でもまだ私は時々夢の中で「かーちゃんに文句言われないようにちゃんとしなきゃ」と考えていて、目が覚めてとても悲しい。今日は目が覚めて母の日だと気がつき、なおいっそう悲しかった。