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プーちゃんは15歳になる雌のビーグル犬です。

3年前に外陰部の横に小さなしこりを見つけました。


外陰部マス横

しこりは徐々に増大し、外陰部の横にぶら下がるような形になっています。

最近になり更に増大を認め来院しました。

排尿障害はなく、一般状態は良好です。
外陰部マス後ろ
細胞診では有意な細胞は採取されませんでしたが、増大傾向から悪性腫瘍も否定できないため切除することにしました。リンパ節転移や肺転移はありません。

腫瘤は周囲組織との固着もなく完全切除できました。


外陰部マス切除後

プーマス
病理検査の結果は皮膚付属器母斑という非腫瘍性の病変であり、術後の経過は良好です。

増大傾向の認められるしこりに対しては悪性腫瘍の可能性も否定できません。

また、非腫瘍性の良性病変であっても増大を続ければ腫瘤の自壊、感染、排尿障害などを引き起こす可能性もありますので切除が適応となることがあります。

このように良性病変であった場合には、完全切除で完治といえるでしょう。