先日の記事に関連して付け加えです。
菅総理はコア層の欠如により、短命政権に終わったと書きましたが、なぜコア層(熱烈なファン)を確保できなかったのかを分析します。
私が考えるに、人は3種類に大まかに分類できます。
①「非合理的な賢くない人」
②「合理的な賢い人」
③「非合理的なことにも寛容な賢い人」です。
合理的な賢くない人は『合理的』の意味合い上いないものとします。
今回、主に菅総理を評価している人たち若しくは菅総理のターゲット層(そんなこと菅総理の性格上考えてなかったかもしれませんが)は
②「合理的な賢い人」たちでしょう。
僅か1年でワクチン確保、デジタル庁創設、処理水放出決定、重要土地規制法案、不妊治療補助金、携帯電話料金値下げと枚挙に暇がないほど、実績を積んできました。
しかし、結果として短命政権に終わりました。何故でしょう?
それは、「合理的な賢い人」たちの特性によります。彼らは合理的なので、是々非々で物事を判断します。
人ではなく政策に対して評価を下すので、誰かのファンになるということはそうそう有りません。
ここから分かるように政治家は②「合理的な賢い人」をターゲットにしてはいけません。
では、①「非合理的な賢くない人」と③「非合理的なことにも寛容な賢い人」をどうすればコア層にすることが出来るかを考えましょう。
①「非合理的な賢くない人」にはわかり易く、少々過激とも言える方法でメッセージを伝えることです。この方法を上手く使ったのが御存知前アメリカ合衆国大統領ドナルドトランプです。
「メキシコ人が俺たちの利益を奪ってる」「オバマケアは高すぎる」等その発言は耳目を集めました。
では、トランプ前大統領コア層は①「非合理的な賢くない人」たちだけだったのでしょうか?
実は③「非合理的なことにも寛容な賢い人」たちの中にも熱烈なファンがいました。
トランプ前大統領は実はとても巧みに①と③の層からコア層を確保していたのです。
③「非合理的なことにも寛容な賢い人」たちが重んじる非合理的なことの代表が『伝統』と言われるものです。(伝統を重んじることが実は理に適っていることが往々にしてあることは今回は考えません)
なので、「非合理的なことにも寛容な賢い人」たちをファンにするには、その伝統を心の底から自分も重んじ、その姿勢を見せることが大切です。自分も重んじていなければならないのは思ってもみない形でその伝統に矛盾したことを発言してしまうからです。メッキはほぼ確実に剥がれます。
トランプ前大統領はアメリカの精神ともいえる『自由』を重んじ、中国に対して毅然と立ち向かいました。これが③「非合理的なことにも寛容な賢い人」たちを確保したのです。
よく知られているように、アメリカには依然として熱烈なトランプファンがいます。これがトランプ前大統領がコア層確保を巧みにしたことを示しています。
最後にまとめると、政治家や人気取りをしなければいけない人たちは「合理的な賢い人」たちをメインターゲットにするのはやめた方が良いということです。「支持してくれたらいいなー」位の考えでいるのが適切です。
どちらが得意かなのにもよりますが①と③の層を積極的に確保していくのが賢明でしょう。