(*独断と偏見。よくない表現が含まれております。
村上春樹が大好きすぎる人はサヨウナラ*)
死ぬまでにたくさんの本を読まなければならないような、
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……そんな気がする。
読んでも読んでも読み足りない。
何がそんなに自分を急かしているのかわからないのだけれど、
とにかく、なんとかして一字でも多く読まなければいけないと思う。
妙なもんだ。
一日が30時間くらいあるならきっと、それも満たされるのかもしれない。
もし時間が30時間あったとして、本がたくさん読めるとする。
しかしそれ以上にするべきことができるだろうから、
(おかしなもので、時間が増えれば増えるほどやることも増える)
結局は、いまと変わらないんだろうなぁ。
なんて、読書の手を休めると不毛な妄想をしてみる。
コーヒーを飲みチョコを口にほおりこむ。
そしてまた読書をして、生活のためにすべきことをする。
これの繰り返し。
なのにいつまでたっても人間的には何も変わらない。
振り返ればこの何年間、そういうサイクルで無駄に時間を費やしている。
なんなんだか(汗)
村上春樹に……
ハマって少し経つ。
たぶん十代くらいに出会っていれば人生ちょっとしたもんだったような
気もするけど、二十代後半で本格的に本を読み始めたものだから、
自然に出会いは遅くなってしまった。
最初に読んだのは『スプートニクの恋人』だった。
初めて読んだ感想は、一行一行の文章が抒情的で美しい。
しかし続けて読むにはかなりつかれる。
登場人物の理屈っぽい会話のパターンなどがひどく目に付き、
世間で騒がれているほどじゃない、
こういう風な小説が有難がられているなんてナンセンスだ……と、
こう思った。
しかし、1冊読んだだけでその作者の何がわかるってなもんで、
とりあえずはたくさん読んでから感想を出そう。文句を言うのはその後だ。
だからとりあえずは黙っていようと思ったのだけど、書いてしまった。タハッ。
ネタ切れ。
デビューからの青春三部作を読んでみる。
うーん。なかなかに面白い(負け)
スプートニクの恋人で受けたあの印象はなんだったんだ?!
思わず自分に突っ込みを入れるほど。コノッ、コノッ(意味不明)。
その中でムショウに好感が持てた一文を抜粋。
他人の故郷など土地の話を聞くのが好きだった主人公の僕が、
話をするときの相手のことを「誰もが誰かに対して、
あるいは世界に対して何かを懸命に伝えたがっていた」と分析し、
それは僕にダンボール箱にぎっしりと詰め込まれた猿の群れを思わせた。
と書きだす。
この一文でちょっと敬遠していた村上春樹が、大好きになったのだ。
目からウロコ。ポロリ。
「村上春樹はこんな文章が書けるのか、好きだーーーっっ!!!」
ってなもんで、↓コレ
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僕はそういった猿たちを一匹ずつ箱から取り出しては丁寧に埃を払い、
尻をパンと叩いて草原に放してやった。
彼らのその後のゆくえはわからない。
きっと何処かでどんぐりでも齧りながら死滅してしまったのだろう。…・・・
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これが猿の気持ちを思うとちょっと可哀相だけど、
とにかく丸々太った猿たちがキレイにされて、
お尻をパンlッと叩かれるのを合図に、
青々とした草原に駆け出す彼らのことを想像すると、
たとえ先に死滅することがわかっていても、
その瞬間は、解き放たれた喜びでいっぱいの猿たちの眩しい笑顔が
見えてくるようだ。すごく素敵で衝撃的。
主人公「僕」のいわんとしている事柄がすんなり想像できる。
読み手なんて勝手なものだネ。
もちろん、嫌いな文章もある。
たとえば「風の歌を聴け」の中で、
鼠の父親が作って売った虫除けクリームをつけた日本兵が
南方で死体の山となっているのだろう、みたいなくだりだ。
それはいくら小説とはいえ、自分には許せないギリギリのライン。
(これはきっと自分が「ビルマの竪琴」を観たからだろうと思う)
あとは「海辺のカフカ」。これも面白かった。
けれど「ノルウェーの森」。これはどうしても読めなかった。
すごく絶賛されているけれど、自分には退屈で退屈で欠伸が出る。
もしかしたら。
あの退屈さを乗り越えてこその結末があるのかもしれないと思って、
何度も挑戦してみるけどやっぱり退屈。
ま、だいたいが派手なアクションのある小説ではなく、
じわじわと心に浸透していくタイプみたいだね。
ウーム。
結局
よく考えてみると、自分はラブロマンスは好きではないんだなぁ。
もしかしたらそういう受け入れ切れないものが、そのまま読み方として、
現れているのかもしれないなぁと思うんだよね。
だから、「風の歌を聴け」「1973年のピンボール」「羊をめぐる冒険」
「海辺のカフカ」など人間が成長するいわゆる人生の冒険的な話は
面白いと感じるのかもしれない。
さて、次はどこにとりかかったら良いのやら。
願わくば、村上春樹愛好家にアドバイスをいただきたいなぁと思う自分は、
彼らにとってはあまり近寄りたくない読み手であるかも(笑