見える力を与えるものが目をくらまし、

         新たな創造する力が滅亡への力となっているのです。

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著者: ミヒャエル・エンデ, 上田 真而子, 佐藤 真理子, Michael Ende
タイトル: はてしない物語
出版社/著者からの内容紹介
  バスチアンはあかがねの色の本を読んでいた。
 -ファンタージエン国は正体不明の<虚無>におかされ滅亡寸前。 
 その国を救うには、人間界から子供を連れてくるほかない。
 その子はあかがね色の本を読んでいる10歳の少年-ぼくのことだ!
  叫んだとたんバスチアンは本の中にすいこまれ、
  この国の滅亡と再生を体験する。

内容紹介追記

 これは「ネバーエンディング・ストーリー」の原作本。

 とはいえ、自分は知らなかったんだけどね(汗)。

 ま、映画は原作に忠実でないとか、少年バスチアンの弱々しいところや

 空想世界に現実逃避しているとひどく強調されてて、不評だったって話も…。

 戸隠には「ファルコォォーン!!」ってイメージしかないけどね。

 中国獅子舞みたいな顔だったな、ウム。


 感想

 いや~、ほんとうに面白かった。

 泣いたり笑ったり、怒ったり驚いたり。ハラハラドキドキの連続。

 情景描写がすンごくきれいで、風景が目の前に広がってくるみたい。

 たとえば。

 鼻腔をくすぐる風や水、草のニオイ。

 身も凍えるような冷気。暖かい太陽の光。

 夜の闇の恐怖。ともし火のぼんやりとした灯り。

 降り注ぐ銀の雨。湧き上がる虹色のあぶく。

 咲き乱れる色とりどりの花。目も彩な建物。……。

 いくつ挙げてもきりがない。 

 ほんでもって。

 バスチアンが葛藤にもだえると、自分ももどかしく身をよじり、

 友達のアトレーユが心を痛めれば、自分の胸も苦しくなってどんより。

 もちろんそのせいで。

 クライマックスに差し掛かると、

 感情移入していた戸隠(私)は、歳も忘れてヲイヲイ泣くハメになったケドね。

 

 これ、対象年齢は中学生以上。

 (もっとも、気の利いた小学生高学年なら早くも読むだろうね)

 27になって初めて読むというのもなんだけど、

 いろんなことをたくさん考えた本だった。

 読んだばかりでもう一度読みたいなぁと思う本に出会ったのは初めて。

 大切になんども読み返したいと思える本を探していた自分にとって、

 宝物になった一冊。

 ぜひ、ウチのチビどもに残したい。


 ちなみに、ファンタージエン国は自分のすぐ近くにあるらしい……。

 この「はてしない物語」を読み終えて考えた。

 はてしない物語かぁ、とね。

 あかがね色の絹張りの表紙をなでたりさすったりしながら、

 自分がもしファンタージエンに行ったら何をするか?みたいな。

 また不毛な空想にふけるのは戸隠のクセ。

 しばらく腕組みして真剣に考えた結果。

 結局のところは、道筋を外れて・・・・・・・・。


 剣道をしていたら、いつの間にか握っていたハズの竹刀がない!

 戸隠、自分の手を見て?マークを頭上に浮かべ…

 「はて……?」

 なんて首をひねりながら竹刀を探したら面白いなぁ。

 という空想だけで終った。

 結局。根本的に純粋ではない戸隠。

 キントウンには乗れましぇ~~ん(ガクリ)。

 


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 余談:高校時代の同級生に「ファルコン」というあだ名の女の子がいた。

    いや、だた目が大きかったってだけだったみたいだけどね。