僕らの責任は想像力の中から始まる。……。
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 村上春樹「海辺のカフカ」から。 

 

ちょっと前の話

 福井晴敏著の『終戦のローレライ』に関する掲示板を見た。
 普段は読んでいると不愉快になってくるという理由で、
 個人のBBS以外はほとんど見ない自分だが、
 原作を読んだばかりだったし、それが映画化されるという話だったので、
 その情報を収集せねば!と荒い鼻息に押されての行動だった。

 

掲示板に出現した奴等。
 いやもう、びっくらこきました。
 たくさんある書き込みの中でことある毎に、

 「ガンダムに似ていると思う。そう思わない?ねぇねぇ」

 新参者が来るたびに喰い付くヤツがいたんだよなぁ。
 うーん。まぁ。
 自分もチラリと思ったし、作者もターンAガンダムの小説を手がけてもいる。
 似たところをあげよというなら
 時代は違えど戦争をしていること。
 乗組員が規格外で主人公が若く、純粋ゆえに熱血。
 物分りの良い上官がいてヒーローとヒロインが存在する。
 ニュータイプ専用機を彷彿とさせるローレライシステム。

 似ているといえば似ていなくもない。
 しかし。
 ここまで書いておいても自分はあえて似て非なるものと言いたい。
 いろんなことをたくさん考えさせされた良い作品だ。

  似たところはあるかもしれないけれど、ガンダムでは書けない話だしね。

 (時代が違うし)。

 日本人として純粋に胸を打つ現実的な作品と言えるんじゃないかな。

 戦争を体験していない者だけが書ける客観的でストレートな感動巨編。

 ああいう書き方なら、現代の若者も違和感なく戦争の話を受け入れ、かつ、

 すさまじさを想像できるのではないかな。 
 あれはあれで認めたい。

 

潜んでいる問題点。 
 「ガンダムに似ていると思わない?」
 と聞かれて「ああ、似ているね」と言った時点でその小説は、
 『終戦のローレライ』はガンダムのような話であり、

 ガンダム>ローレライ=負け

 ということになりゃしないだろうか。
 そこで。
 最初に引用した「海辺のカフカ」の文章が出てくるのであ~る。
 これは登場人物で図書館のアドバイザー的存在の大島さんという人が、
 ユダヤ人大量殺戮の方法を任されていたナチの戦争犯罪人、
 アドルフ・アイヒマンの裁判についての本に走り書きしている言葉だ。

 

 「すべては想像力の問題なのだ…(中略)逆に言えば、
 想像力のないところに責任は生じないのかもしれない。……(以下略)」

 

 ……トドのつまり。
 想像力の豊かな人は、物事の一面性だけでなく、
 いろんな角度から見ることができるような気がする。
 仕事を与えられても、機械的でなくいろんなことを考え一生懸命だ。。
 これは実生活でよくあることじゃないかな。
(いろんなことを考えすぎて悩みが多い・・・てこりゃ自分のことだよ(汗))
 ま、一概にはいえないけど一意見だね。 

 

今日の言いたいこと。

 本を読んで意見を交換したいと言うのはわかるが、
 自分の感想を言っても強引に人に押し付けることは、 

 

 読書人としてあるまじき行為だよ。 

 

 ちっとも相手のことを考えてない。
 すくなくとも。
 自分の目に触れるところでの良くない話は止めて欲しいのにぃ(希望)。
 お笑い芸人のヒロシじゃないけど、
 「……自分は美味しいと思っているのに、みんながマズイというから
 頼みにくいとです……」

 と言いたくなる性格で自分も(笑)。
 それでなくとも十人十色。
 桃色吐息(違)。三人寄れば文殊の知恵なのよん(違)。

 こういうことは暗黙の了解だと思っていただけにちょっと驚いたが、
 本当に恐るべきことは。

 本を読んでも何も感じない

 ってことなんだよね。
 上記したことを前提に想像力が人の責任感に影響を与えると仮定するなら、
 想像力の働かない人はいわゆる状況把握ができない結果、
 社会から無責任という評価でくくられてしまうのかもしれない。
 だから。
 無責任な日本人が増えることを想像すれば、
 「ガンダムだ、ガンダムだーっ!!ウホ、ウホ!」
 と子供のように喜ぶやつ等はまだカワイイのかもしれんなぁ。。
 彼等がいるうちは、まだまだ日本も大丈夫なのか?
 なんて思いきや、実は。
 読書のマナーも知らない日本人が出現しているんだよね(笑)。
 本談義、物語の「是か非か」論争に花を咲かせることも楽しいが、
 それでも、本を読んだ後くらいは物語の余韻に浸っていたい。

 あくまでも、読書はコッソリが望ましいと自分は思う。

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 それにしても使い難いなー、これは。
 リニューアル失敗じゃないかな。
 (4月4日 修正&加筆)