最寄りの駅までと 不揃いの歩幅で傘を寄せた
着慣れた衣類に染み付く 君の香りと雨の匂いふたつ


仲良いねに慣れ その幅が阻んでは
水溜まりに映り込む寂寞に 息も慲れて

なのに 君は私に半分を渡し 左肩を濡らすから
それに釣られて 変換に君の名前を置いて
本当に私は馬鹿だね。


“どれだけ 側にいられなくても 今一緒にいるみたい”
君の香りだけが 唯一私の心の鏡だった
その優しい香りに生かされ
“それだけの傘”と終えるのでしょう。
ほんと憐れね、、、


依存を否定するかのように “ここまででいいよ”
君から離れられないせめての大人ぶる私

エンドロールが流れ 待ちぼうけの私は
友情出演という肩書きかな それ以外かな。


相変わらず君はいつも通りに 優雅に微笑んで
“またね”とほらね弱点を作る 嘘吐きね
その反対側で 小さなひとり用の
新品を下ろし 雨のために
それだけのために差すのでしょう。


ひとり黄昏時 通り雨は ずぶ濡れにする。
君の側に縋る 私への代償でしょうか
あの傘は誰かを被せた頃 何処かで君が香り
知らない 香りを上書き保存した
六月下旬


通り雨が作り出す虹を撮る理由して
君を撮した いつかの一枚の写真
懐かしいよりも それ以外が私を奪うから
だから いつも忘れた芝居(フリ)で残して
でもね そのつもりも今日で最後ね

“どれだけ 側にいられなくても 今一緒にいるみたい”
君の香りだけが 唯一私の心の鏡でした
その優しい香りに生かされ
“それだけの傘”と終えるのでしょう。
ほんと憐れね、、、


苦い香りと雨が交じり容赦なく染み付き
その香りが 私の安息香と化したんだ
漸く雨が上がり 水溜まりに映る私を見下すように
空は理不尽に晴れて 乾かない私に
乾いた軌跡(あす)に サヨナラを残すの。
“あした天気になれ”