人間の寿命というものは、人によってバラバラだ。

生を受けた時に100ページの本を渡される人もいれば、ほんの数ページの人もいる。

自分が何ページなのか誰も分からない。

もしかしたら、明日最後のページをめくるかも知れない。

40を過ぎてから、残された時間はそんなにない、と気付いた。

とにかく「やりたい事をやっておこう」という気持ちが強く芽生えた。

まず、途中で挫折したギターを練習し始めた。

ほどなくして、何気なく観ていたテレビ番組にあるアイドルグループが出ていた。

まず思ったのは、ルックスがいいな、という事と、まるで嫌味のない笑顔。

そしてそんな子たちが、芸人のフリに、心底楽しそうに乗っかってゆく。

今まで見たことない子たちだな、とその時は思ったきりだった。

しかし、YouTubeで彼女たちのMVや番組などをみるうちに、どハマリしてしまった。

それから、彼女たちに楽曲提供したいと考え、sonyのacidを買って曲作りを始め、やがて「自分がアーティストになって共演したほうが早いのでは?」と考え、今に至る。

それは遠い夢かもしれないが、自分を高い所へ押し上げてくれる一番強いモチベーションである事に間違いない。

今の日本では、人の心はすさんで、他人にやさしさを与える余裕もない。

純粋で、愛にあふれ、華があり、人を自然に笑顔にしてしまう稀な人たち、「ももいろクローバーZ」。

彼女たちに少しでも近づけるように、日々自らを磨いてゆきたい。荒廃した世界に染まらない為の防波堤に、彼女たちはなってくれている。