そんなこと、言ってたなぁ、そういえば #この宣言を明日実行する | 虚空のスキャット

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この宣言を明日実行する

この前、出勤すると、教場の職員室に卒業生 と思わしき女性が座っていました。

その娘はボクの顔を見るなり開口一番、「先生、アタシのこと、覚えてる?」…ん?その生意気そうな口調に聞き覚えはあるけど、誰?誰?誰だっけ…と脳内手帳を必死に繰ってみましたが、ダメだ、出てこない、トシです、ハイ。

1秒で観念して「君の名は?」と聞くとまた生意気な口調で、「深田はるか(仮名)」…おー、そうそう(このテのことは多い)、深田はるかだ。ボクが「今、何年生なの?」と聞くと、「大学2年」だそう。確か、中2まで教えていたから、もう8年ぶりか。

もう、見た目ではわからんですね。そこら辺ですれ違ってもわからんですわ。

変な例えだけど、幼虫からサナギを通り越して成虫…って感じです。でも、そうやって喋っていると、不思議とブランクは感じません。

そうやって色々喋っていたら、深田はるかが「先生、アタシさ、バイトしてもう貯金3桁(注。恐らく100万のことと思われる)、貯まるんだ」と生意気そうに言いました。

「ほう、そりゃスゴイ。何か奢ってよ、サイゼでいいからさ」とボクが言うと、「センセ、覚えてる?」と深田はるかほ口をとがらすように言いました。

ん?…。

深田はるかは続けて、「先生に教わっていた時に、アタシが親に(塾の授業料の)負担をかけて申し訳ないなぁって言ったら、『バイトできるようになったら、返してあげりゃいいじゃん』って、言ってくれたでしょ。だから、そうしようとしているの」。そういえば、そんなこと言ったなぁ。それを実行しているのはエライ。

深田はるかにそれを伝えると、少し照れくさそうにしていたけれど、「教育費は返すけど、(親の)老後の面倒は見ない」とキッパリ。絶句して、必死に言葉の接ぎ穂を探しているボクに追い討ちをかけるように、「面倒は姉にみてもらうから!」だと。

さらに聞いてみると、深田はるかは今、ボクん家から徒歩で行ける大学キャンパスに通っているのだそう。「先生さ、大学に入学した時のオリエンテーションで、『この辺は危ないので、特に女子は午後10時以降はこの辺にいないように』って言われたんだけど、そうなの?」と深田はるかに聞かれ、ボクは大きく頷きました。そうなんだと、深田はるかは小さく言いました。

 まあ、何にせよ、卒業生がそうやって訪ねてきてくれるのはありがたいことです、ハイ。

今日は「さすらい」(奥田民生)が最高!



 

 

 

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