ザ・ブラインド・サイド(原題)/The Blind Side


監督:ジョン・リー・ハンコック

出演:サンドラ・ブロック、クイントン・アーロン


カミング・トゥ・アメリカ:ハリウッド発ひまつぶしのバカ話-BlindSide01


あらすじ:

母親は麻薬中毒、住む家も失った黒人少年マイケル・オアー(アーロン)は、裕福な白人主婦リー・アン・トゥオヒー(ブロック)に引き取られる。それまでろくに学校にも行けず勉強ができないマイケルだが、身体が大きくずば抜けたパワーの持ち主だった。やがてマイケルは高校のフットボール・チームで大活躍を始める・・・。


サンドラ・ブロックのシリアスな映画はヒットしない・・・と思いきや、公開3週目にして『ニュームーン/トワイライト・サーガ』を抜いて全米興行成績No.1を獲得。3週目にそれだけ稼げるというのは、ひとえに口コミの評判がよかったということですな。



よく見てみると、この映画はあらゆる年齢層にアピールするにうまく作られています。アメリカン・フットボールという題材は、男性全般にアピールします。主人公は黒人ということで、黒人にもアピールします。サンドラ・ブロックは女性に好感度が高い。子役もがんばって、ファミリー層を盛り立てているといった具合です。



さらにタイミングが素晴らしい。題材となったマイケル・オアーは、今年NFLのボルチモア・レイブンズにドラフトで入団したばかりの現役のプロフットボール選手です。引退した選手の伝記映画はたくさんありますが、現役で活躍中の映画はめずらしい。それだけにインパクトがありますね。



演出は控えめで、思いのほか地味な作品です。しかしむしろお涙頂戴に走りすぎなかったのが功を奏したのでしょう。監督は『オールド・ルーキー(2002)』のジョン・リー・ハンコック。『オールド~』同様、本作も息の長いファミリー向け映画になりそうです。



ちなみに今年のサンドラ・ブロックは、夏に公開したコメディー『あなたは私の婿になる』も大ヒットして、本作とあわせて3億ドルの興行収入に貢献しています。45歳のサンドラが大ブレイクしています。

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