監督: ピート・ドクター、ボブ・ピーターソン
声の出演: エドワード・アズナー他
あらすじ:
内気だが冒険好きな少年カールは、おてんば娘エリーと出会い仲良しになる。エリーの夢は南アメリカにあるパラダイスの滝へ行くことだった。月日は流れ二人は結婚。だが、子宝に恵まれず南米行きもかなわぬまま、やがてエリーは帰らぬ人となった。老人ホームへ連れ出されそうになったカールは、家ごと無数の風船を付けて飛び立ち、南米を目指す。しかし家の中には、「老人を助けたバッジ」を集めるおせっかいな少年ラッセルが乗り込んでいた・・・。
昨年「ウォーリー」で、環境問題をテーマにしたピクサーが、今回は老人と子供のふれあいを描いた。いかにも高齢化社会を見据えた作品である。あいかわらずクオリティーが高く、全米公開一週目の週末興行成績は6800万ドルで堂々No.1を獲得した。評論家の評価も高い。
淀川長治(あるいはラリー・キング)風の老人とふとっちょの東洋人風少年という、全く華のない主人公に、当初地味な作品ではと疑問に思った。しかし、ピクサーのストーリーはよく練られていて、感心するばかり。頭の10分のおじいさんの生涯を描いたところだけで、早くも泣けてくる。
加えて今回は、ほとんどの劇場が3D対応。写真のようなメガネがチケット売り場で支給される。その分料金は3ドル高いが、ピクサーの美しい映像を3Dで堪能できるなら構わない。こんなにワクワクする作品はめったにないだろう。ついでに主人公を助ける犬も可愛かった。
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