1月26日、カリフォルニア州ベルフラワーのカイザー・パーマネンテ病院で8つ子を産んだ母親ナディヤ・スルマンさん33歳


カミング・トゥ・アメリカ:ハリウッド発ひまつぶしのバカ話-NadyaSuleman01

出産当初は匿名だった彼女の正体が徐々に明らかになるにつれ、その驚きの生活ぶりが波紋を呼んでいます。今日はNBCのDATELINEに登場し、8つ子を産むにいたった経緯を語っていました。


まずは彼女にはすでに6人の子供がおりました。それもすべて体外受精によってできた子供。2001年に最初の子が生まれて、ほぼ毎年一人づつ生んでいったとのこと。最後の2人は双子です。


かつて結婚して不妊治療をするも子供に恵まれず、3度流産しました。1万ドルを工面して体外受精に取り組み、2001年、ひとたび子供が生まれると、これぞ私の生きがいとばかりに、体が続く限り生み続ける決心をしました。どうしてもたくさんの子供が欲しかったそうです。


一方で、旦那さんとは、愛がないことに気づき、2000年から別居して2008年正式に離婚しました。彼女は現在シングルマザーでしかも無職。仕事中に腰をいためて障害者手当てを受け取っていたこともあります。そんな経済状況でたくさんの子供を生むのはおかしいと、社会的責任を疑問視する声も上がっています。


ちなみに父親・・・というかドナーは友人。それまでの6人の子供もすべてその友人の精子を利用したそうです。スルマンさんいわく、知らない人の精子よりよかったとのこと。ドナーの男性は、8つ子が生まれて、さすがに驚きを隠せないようです。


今回は受精した6つの胚を移植したところ、一部が双子になって合計8つ子なりました。出産ぎりぎりまで7人しか確認されていなかったため、最後の1人が残っていたのを知った医師団は大変びっくりしたそうです。


この世紀の出産には46人のスタッフが立会い、わずか5分の手際のよさで、次から次へと取り出されました。胎児はおよそ9週間の早産でしたが、現在も元気に呼吸しています。


ここで問題。通常35歳に満たない女性には、胚の移植は2から3に限るというガイドラインがあって、6つも移植するのは非常に危険な行為と非難する声もあります。スルマンさんはインタビューで、受精したのが6つあるなら、すべては授かった命だから1つたりとも捨てることはできないと、きっぱり言い切りました。


このスルマンさんは、思いのほか饒舌で、意志が固いお方です。くちびるが分厚くて、アンジェリーナ・ジョリー似との声もあります。シングルマザー、無職の状況で今後どうやって子供を育てていくのか、目が離せません。


ちなみに出産はもう打ち止めだそうです。