Milk(原題)
監督:ガス・ヴァン・サント
出演:ショーン・ペン、ジョシュ・ブローリン、ジェームズ・フランコ
![カミング・トゥ・アメリカ:ハリウッド発ひまつぶしのバカ話-Milk01](https://stat.ameba.jp/user_images/5f/62/10116772258_s.jpg?caw=800)
あらすじ:
ゲイのビジネスマン、ハーヴェイ・ミルク(ペン)は恋人スコット(フランコ)とサンフランシスコ、カストロ地区に店を構えながら、ゲイへの差別、虐待を目の当たりにして、ゲイの権利を守るべく活動家に転身する。何度かの落選を経てミルクは、1977年のサンフランシスコ管理委員の選挙に当選し、カリフォルニア初のゲイを公言する政治家になる。ゲイ・コミュニティーの絶大な支援をバックに発言力を増すミルクだが、保守的管理委員ダン・ホワイト(ブローリン)との対立は深まるばかり・・・。
「ゲイの市長と呼ばれた男」ハーヴェイ・ミルクの活動家になってから1978年暗殺されるまでを描いた伝記映画。『グッド・ウィル・ハンティング(1997)』のガス・ヴァン・サント監督による切れのいい演出が光る。名優ショーン・ペンのなりきりぶりにも、ぐいぐい引き込まれていく。
のっけからペンとフランコ(スパイダーマン・シリーズの学友ハリー役)のラブシーンに、観客は息を飲む。ところどころゲイのおふざけには爆笑、そして感動のフィナーレ。シリアスな作品ではあるが、飽きない作りになっている。評論家の評価も高い。
加えてサンフランシスコ文化の深さを改めて知らされる。ミルクだけではなく彼を支援する市長までもが暗殺されたのだから、ゲイの人々は大変な時代を経ているのだ。
日本では何かとお笑いの対象にばかりなるゲイ。アメリカでもゲイネタのジョークはウケる。しかし一方で、市民権を求めて戦うゲイの人々へのリスペクトを忘れてはならない。そんな教訓がこの作品に込められている。
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