ギルガメッシュの酒場、二階フロアの片隅で、ノームの少女は一人溜息をついた。
「どうして…こうなったんだろう」
時間帯としては、まだ昼を過ぎたばかり。酒場の一階には、一人で遅い昼食に訪れる客が時々やってくるが、酒場の喧騒というには程遠い。冒険者達がマスターや女給たちと交わすささやかな挨拶をBGMに、少女はまた一口、ぬるくなったエールを口にする。
街の賑わいが遠く聴こえる。
今日もみんな元気でやってるかな…?
窓の外に視線を投げ、友人達の姿を想う。
息災なのは知っている。妹たち…特に末の妹が懐いているらしく、様々な事を語ってくれるから。
だけど、そうじゃない。
私は…一緒に…
本当に? じゃあ、どうしてここで燻っているの?
なぜだろう? 酩酊ぎみの頭を捻る。
分かっている。考えるまでもない。
なんとなく、自分勝手に刹那的に生きてきた私は、この街や、街の活気にはしゃぐ妹たちのエネルギーにあてられているのだ。
分かってはいるのだが、理解と解決は、直結したりはしない。
元はといえば、あの二人の妹たちは、私と直接血が繋がっているわけではない。
まぁ、ノームとポークルだしね。
酒場にうっすらと漂う紫煙に、私の意識は、なんとはなしに記憶を辿る。
![Lenfeuteのびみょーな日記?[Wizardry Online とか]-酒場とレンさん](https://stat.ameba.jp/user_images/20111129/18/lenfeute/78/e5/j/t02200192_0640055911641755981.jpg?caw=800)