Nova Era

マール検査結果と

今後の繁殖の方針について書きます。


まずはじめに

この繁殖方針に至った背景には

マールの研究者である

メアリーランジュバンさん率いる

コミュニティに参加することによって

培われた知識、見聞が根底にあり

いちマールを愛するものとして

より健康で安全なマールを

残すことを目標としながら

今の自分にできる最善を

模索した結果になります。

また、別記事にて書こうと思いますが

マールの検査は、

精度が高いこと

マールの遺伝子の長さがわかること

モザイクマールまでわかることから

検査機関はUC-Davis一択です。

これはマールを取り扱うみなさまに

浸透すれば良いなと思っていますので

ちょこちょこ啓蒙したい所存です。


さて、本題。

マールの検査において

世界で一番精度の高いとされる機関、

UC-Davisより検査結果がでました。

数値とマールの区分については

メアリーさんが2018年に定義されたもので

判断しています。 


カヤ n/271 m/Mhマール


クヌギ n/225 m/Mc ノンマール


との結果でした。


 以下の画像はマール交配における

リスクについてになります。 



この組み合わせでいくと

Mhを持つ時点で多少のリスクを

抱えていることになります。


カヤの遺伝子の長さは271と

Mhの中では短めであること

目視にて白飛びが確認されていないこと

産まれた子にも障害は出なかったことから

Mhのなかでも

リスクの低い遺伝子だったと推測します。

カヤの交配は積極的には考えておらず

このまま交配せず

終わるかもしれませんが

繁殖方針としては

Mhではあるがリスクは非常に低い

として取り扱います。


クヌギにつきましては

m/Mcとアレルの長さ自体は

mよりは長くはなっているものの

マールとしての効力は全くなく

ノンマールとして扱います。

現に体表にマールは現れていません。

一度ノンマールの子と交配して

マールが産まれないことを確認した上で

マールとの交配を選択することが

あるかもしれません。


さて、まだ来日はしておりませんが

ケヤキについてになります。

彼は検査をしていませんが

白飛びをしているMhと予想されます。

すべてのMhに

障害が出るわけではありませんが

他の子よりもリスクは高いのではと

想定しています。

マールによる健康被害を考えれば

彼を繁殖ラインから外すのが理想ですが

数回は交配に使用するでしょう。

そこに対する批判がうまれるのも

理解した上での選択です。


私が今できる交配のなかで

いちばんのローリスクで繁殖をおこない

今後血統を作っていくうえで

修正していくべき課題、との考えになります。

また、マールとの間に生まれた子を用いて

繁殖を行う場合には

マールの可視に関わらず

UC-Davisにて

マールの検査を行なっていくつもりです。

(コデマリはケヤキが来日してから

同時に検査予定。)


以上の方針でいきますので

私からカーディガンを迎える方は

ご理解いただければ幸いです


取り急ぎ、検査報告と繁殖方針でした。

1月が終わってしまう…

ようやっと文字をおこす時間がとれました。

忙しくはないんですよ。

要領が悪いのです。

 

例の騒動もあり

カラーについてたくさん書いてきましたが

今回はカーディガンの

サイズ感と国の傾向について

私なりに感じていることを

書いてみようかなと思います。

 

ジャパンケネルクラブは

FCI(国際畜犬連盟)に加盟しているので

そちらを基にお話しさせていただくと

犬のスタンダードに

体重の表記はありません。

〇㎏だからスタンダードというのは

ないんですね。

理想体高から導き出したバランスから

理想の体重が出てくるわけです。

コーギーカーディガンの理想体高は30㎝で

理想体長は明記されていません。

体長の長い、短い、を判断する必要がありますが

胸の先から尾の付け根までの長さが

体高の2倍に見えるように、が基本かと思います。

そこに骨格の太さや筋肉などのバランスが求められます。

体高30㎝も理想であり

一番は体のバランスを重視しているようです。

 

西ヨーロッパの方では

FCIスタンダードに基づいた

体高30㎝でありながら

しっかりがっしりとした

カーディガンらしいスタイルが多い印象。

東へいき、ロシアの方になってきますと

体高30㎝を超える個体も多くみられます。

(シンプルにでかい。)

アメリカの方ですと

体高30㎝を届かない子もおり

かなりコンパクトな傾向性にあります。

 

FCIのカーディガンの正しいサイズ感は

イギリスのドッグショーCruftsを

参考にするのが一番良いのかなと感じています。

コーギーの原産国ですし。

(次回のCruftsは3月5~8日ですよっ)

 

というわけで

私のいう体の『大きい小さい』は

基本的には西ヨーロッパの傾向を基準に

話しているつもりです。

 

本来であればFCIスタンダードにより近い

西ヨーロッパの方の

体高30㎝に対してバランスの良い体長、

がっしりとした骨量のある子を目指すべきですが

私個人の趣味として

アメリカ…AKC基準の

コンパクトで美しい形が好きなので

今回そちらの血を取り入れた次第です。

基礎としてはCruftsWinner(BOBじゃないよ)を

祖母にもつ2匹の犬から始めていて

しっかりとした骨格のなかに

小綺麗さ求めている感じですね。(言い方)

 

もし私のところからカーディガンを

お迎えしようと考えてくれている方が

いらっしゃるのであれば

おそらく

でけーラインと小綺麗なラインが

でてくるので

好みを把握しておくのも良いかもしれません。

今年もあと数時間で終わりますね。

 

犬舎としては2年目になる2025年。

コイケルの初お産に始まり

ケヤキのお迎え決定、

ラインにあたるロッキーとの

凍結精子による交配、出産、

クヌギの初競技会にてチャンピオン獲得。

犬たちだけでも色濃い日々でしたが

なによりも

コーギーカーディガンのお友達や

先輩ブリーダーさんとの交流が

増えたことが嬉しい1年でした。

きっかけは悲しいものではありますが

先日の一件からちまちまと

カーディガンについて

発信していく決心がついたのも

よかったなと思います。

 

私は決して優良なブリーダーではなく

その犬種を敬愛していることを

根底におきながらも

自身の知的好奇心を満たすために

ブリーディングに携わっている節が

ありますので

動物福祉から逸脱してしまわないように

重々気を付けながら

私の尊敬する

海外のブリーダーさんたちに倣って

その犬種らしさを追い求めようと

思っています。

 

そしてこんな怪しい思想を持った

私のこと、私の犬たちのことを

愛してくれる皆様を裏切らないよう

精進してまいります。

なにから書こうかしらと

考えあぐねているわけですが…

昨日の続きと言いますか

カラーの話でもしてみましょうかね。

 

コーギーカーディガンで認められている色は

ブラック,トライ,レッド,ブリンドル,

セーブル,ブルーマールになります。

 

ブラックについては必ずブリンドルポイント

というタンマークがつきます。

これはコーギーカーディガンにおいて

完全なるブラックが存在しない、

つまるところ

Kの遺伝子がホモ化するからなんですって!

(教えてもらった)

個体差として

ブリンドルが目立たない子もおりますが

遺伝子としては必ずブリンドルのタンを持ちます。

このタンマークにブリンドルを有さないのが

トライ(ブラックタン&ホワイト)ですね。

 

こちらにマール因子が合わさったものが

ブルーマールになりますが、

同様に、ブリンドルを有するか有しないかで

カラーの発現が変わります。

血統書上は『ブルーマール』の一括りです。

 

レッドはEの遺伝子で発現するカラーになります。

eeレッドはその他のカラー因子よりも強く、

他のカラー因子を隠し、

レッドを発現する力があります。

すなわち、マールを隠す危険があり

慎重に取り扱わなくてはなりません。

現に、我が家のカヤはEeでレッド因子を保有しており

相手のブラックはEEである必要がありますし

クヌギもeを遺伝しましたから、

相手によってはレッドが産まれます。

 

ブリンドルは非常におもしろい遺伝子で

まだ完全に解明はされていない因子です。

K(優勢黒)とky(A遺伝子座のカラーを発現する)の

中間に位置するとされています。

仮にKbrと表現されますが、

遺伝子検査ではky or Kbr としか表示されません。

 

ブリンドルの因子を持つ犬は

想定ではkbrkbrもしくはkbrkyとなり

ダブルのブリンドル、シングルのブリンドル

となるそうで

ブリンドル同士の交配において

何度もブリンドルのみで

セーブル(トライ)が産まれない場合

ダブルのブリンドルということなのでしょう。

見たことがないので推測になりますが

その場合遺伝子検査では

ky or kbr / ky or kbrになるんでしょうかね。

 

続いてセーブルですが、

kykyのときにのみ発現するカラーになるので

ブリンドルがないカラーになります。

ブリンドルがある、なしと表現するのは

kbrがあるかないか、の話になるんですね。

(トライやブルーマールタンも同様です)

これはシェルティでもおなじみ

ピュアセーブル(ayay)、

ヘテロセーブル(atay)があり

トライの因子を持つか持たないか

というものがあるんですね。

 

脱線しますがコイケルのミスカラーに

トライがありますが

それも結局コイケルのレッド&ホワイトと

言われているものが

遺伝子上ではセーブルであり

atay と atayが運悪く重なりatatとなり

トライが産まれてしまうというわけです。

本当に稀ですけどもね。

 

その他、カーディガンで認められていないカラーに

チョコ(ブラウン)、ブルー(希釈因子ダイリュート)

上記二つの因子を合わせたイザベラ、

ブルーマール以外のマールカラーがあります。

毛色を希釈する力のあるダイリュートやマールは

健康に害を及ぼす可能性がありますので

取り扱うには非常に気を使わなくてはなりません。

ですので、カーディガンでは

希釈カラーは認められておりませんし

マールもブルーマールのみ許容されているだけです。

LitterADD(交配情報の広告)などで

Ee,EEだとかDDだとかわざわざ表記するのは

ミスカラーを出さないようにする配慮なわけです。

 

この辺りを理解していない新規ブリーダーは

怪しいと思って頂いて結構なので

新規カーディガンブリーダーで

カラー遺伝子に理解をしめしていないようでしたら

ムムム、となりましょう。

 

カーディガンにおけるマールを伴う

ブリンドルやセーブルは

非常に境目のわかりにくいカラー表現であり

知らずのうちに

マール同士を交配するリスクもあります。

素人交配や知識を探求しない人が扱うには

非常に危険なものとなります。

 

ここで注意が必要ですが

レアカラーだから

必ず障害があるわけではありません。

そんなことを言ってしまうと

ブリンドルマールやセーブルマールを

許容しているボーダーコリーに対して

大変失礼になってしまいます。

 

『カーディガンは希釈因子や

マールだと気づきにくい

ブリンドル、レッドなどを絡めた

マールの交配などを制限をすることによって

健全さを保持している。』

ということです。

 

カーディガンのことが好きであるならば

カーディガンの健全さを

守っていることに誇りを持つことが

大切だと思っています。

 

だからこそ

カーディガンをブリードする者は

珍しいカラーだといって

スタンダード外の交配してはいけないし

誰かが真似をするようなことをしてはいけないし

そうならないために

繁殖に制限をかけるのも必要ですし

それを伝えていくことも大切です。

(がんばります。)

 

そして皆様も騙されることなく

カーディガンを守っていっていただければ

嬉しいです。

今年も終わろうとしているなか

少し思うことがあり

ブログでも始めようかと思いまして。


非常に烏滸がましいですが

私はコーギーカーディガンという

日本では比較的マイナーな犬種を

愛し、ブリードする立場にあたります。


先輩方の足を引っ張ることなく

日本のコーギーカーディガンの質の向上を

ひっそりと目指しており

まだまだ新米ですが

日々コーギーカーディガンについて

理解を深める努力をしています。


日の浅い私が綴るような内容でもないのですが

烏滸がましいと自覚しつつ

日本におけるコーギーカーディガン保全のため

少しずつ拙いながらも綴ろうと思います。


日本において

コーギーカーディガンの情報が非常に少ない。

そもそも国内ブリーダーが片手ほどしかいない。

大人気犬種になって欲しいわけではなく

コーギーカーディガンに興味がわいた方へ

スムーズに正しい情報が行き渡れば、と

もっと身近にコーギーカーディガンが

目に留まるようになれば、と思ったのです。


今までは数少ない(言ってしまった)

コーギーカーディガンファンシャーだけで

愛でられたらそれで良いと思っていましたが

とある一件で考えを改めました。


コーギーカーディガンはマイナーではあるものの

人気のペンブロークの尻尾あり/カラー違い

といった認識から入ってくる方も多く

(否定してるわけではなく)

『コーギー』というカテゴリから

入りやすい犬種であります。

ファンシャーが増えることは喜ばしいことですが

そこを狙った知識の浅いブリーダーが

増えることを懸念しています。


多くのオーナー様方はスタンダードを知りません。

よほどその犬種について深く勉強をしないと

いきつかないものだと思いますし

それが悪いことだと思いません。

健全で、気質が良く、その犬種の見た目が好き、

それで十分かと思います。

(その犬種にストイックに向き合ってくださるなら

なおのこと喜ばしいですが。)


ブリードを行う者がその認識ではどうでしょう。

いけませんよね。

犬を交配し、産みだすことをする以上

その犬種の保全であることが大前提であり

犬種らしさ、つまるところスタンダードに則った

犬を残すことを目標としなくてはなりません。

そして動物福祉の観点からは

健康な子が産まれるよう努めなければなりません。

なによりもその犬種への尊敬が必要だと

私は思います。


先述の通り、

ペンブロークのカラー違いと思われてしまうほど

カーディガンのカラーは豊富です。

出そうとすれば出せるカラーやパターンが

たくさんあります。でもそれをしません。

FCIにおいてカーディガンのカラーと

認められていないからです。

世界基準で認められていないのです。

それはなぜか。

複雑なカラー因子を乱用し

健康に害を持った不幸な犬を増やさないためです。

そうしてコーギーカーディガンは

健全性を保っているのです。

それも世界規模で。


それを珍しいからと作り出したり

また、珍しいからと買ってしまったり

そのような事態にはなって欲しくないのです。


科学の進歩は目まぐるしく

大抵のことは

遺伝子検査でわかるようになりました。

カラー因子ももちろんそうです。

調べればわかること。

考えればリスクは避けれること。

ボーダーコリーで許容されているカラーも

カーディガンでは許容されていません。

ブリンドルの因子が特殊だからという

ところもあるかとは思いますが

健全さを守るために強く制限されています。


今回とある事件があり、

再度、世界基準に納得したとともに

制限をされていても禁忌をおこす人間は

いるんだと落胆しました。


カーディガンに限らず

珍しい、希少、レアカラー…

そういった言葉に惑わされることなく

一度立ち止まって

なぜ希少だと謳うのか、なぜいないのか

よく調べてほしいと思います。


あ!私のところでも、

『私の持つカラーの組み合わせのなかでは』

確率論的なパーセントの低いカラーの発現…

というのはありますから

(ブリンドルが特殊なのです)

それはしっかり予想確率で提示しています。

直接話を聞いてみて

納得できる健全な珍しいカラーなら

良いんじゃないでしょうかね。


私にできることは

オーナー様に真摯に向き合い情報を発信すること

皆様は見る目を養い見極める力をつけること

これにつきますかね。


私も良い人間かはわかりませんし。

ぐはは。