ITが発達するに伴い、悟りの世界の説明がしやすくなります。
なぜなら、コンピュータの仕組みは宇宙の仕組みにとても良く似てるからです。
言語化が難しいためか、悟りの説明には、例えが良く用いられます。
今は、コンピュータが普及したおかげで、コンピュータでの例えが理解に一役買っており、昔に比べて悟り易くなった要因の一つになってるかも知れません。
今回はメタバースを使って悟りについて説明したいと思います。
メタバースの解説書『メタバース進化論』では、ある七要件を満たしたオンライン上の仮想空間としてメタバースを定義しています。
その七要件の中に「自己同一性」「没入性」というのがあります。
この「自己同一性」や「没入性」という言葉は悟りを説明する際にも良く用いられます。
ゴーグルを装着しメタバース空間へ一歩足を踏み入れると、そこは、あたかも別の現実がリアルに存在してるように感じ、自分が設定したアバターと自己同一化し、視覚情報によって脳と直結されているので立体的にメタバース空間に没入していくことができます。
仮にメタバース内でジェットコースターに乗ってるアトラクションを楽しんでいるとしましょう。
この体験は、現実さながらのスピード感や落下の感覚まであって、胃がひっくり返りそうになったり、恐怖感も湧いたりして、ヒェーッ!となります。
視覚情報によってその現実を経験しているのは紛れもなく脳です。
実際の現実では何も起きてません。
見ている光景は立体映像なので、現実でジェットコースターに乗っているように脳が錯覚を起こしているのです。
同時に体までもが反応を示します。
それだけリアル感があります。
さて、ゴーグルを外して、同じジェットコースターに乗ってる映像をTVのモニターを通して見たらどうなるでしょう。
おそらく、ヒェーッ!とはならず、流れている映像はゴーグルを外す前と何も変わらないですが、寛いで見ることができると思います。
悟りはこれにとても良く似てます。
現実に置き換えて説明します。
例えば、上司から理不尽に怒られた出来事があったとします。この時、ヒェーッ!てなりますよね。
これはゴーグルを装着している状態。
ところが、悟りの意識でいると、同じように怒られても、ヒェーッ!とはならない。寛いで見ていられます。
これは、ゴーグルを外している状態。
つまり見えている現実は同じであっても反応の仕方が変わってくるのです。
悟ったからといって、何か特別なことが起きる訳ではなく、目の前で展開される映像は、悟る前と何も変わりません。
ただ、現れた現象に対しての感じ方が変わるだけです。
それはゴーグルを装着して見るのか、外して見るのかの違いです。
そして、ほとんどの人は脳内にこのゴーグルを装着して生きてます。装着していることすら気づいてません。
これが脳内メタバースです。
この世に生まれ、本質が脳というゴーグルを通してこの世界を認識し、現実がリアルに感じられ、私というキャラクターに自己同一化し、泣いたり、笑ったり、怒ったり、あらゆる出来事に没入し、一喜一憂しながらこの人生を生きてます。
まさに、この世はメタバースですね。
知ってか知らずか、技術者はこの世の仕組みを仮想空間で再現しようとしている。
そろそろこのお遊びをやめませんか?
やることは簡単。
ただゴーグルを外すだけ🤣

