私が普段感じている感覚を話します。
その感覚に名前をつけようがないので、この記事のタイトルにあるように、勝手にメタ感覚と名付けてます。
これは、あくまでも私が感じているものであって、他の覚醒している方の感覚と同じものであるかは分かりません。
悟りや覚醒した方の表現はさまざまで、分かるものもあれば分からないものもあります。
それは、言葉の表現の違いかも知れませんし、何に焦点をあてているかにもよります。
ただ、普通とは違う感覚は確かにあります。
普通というのは以前、私自身が感じていた状態、つまり、自我が芽生えてから覚醒するまでの状態で、人間のベーシックな状態のことを言ってます。
それは、人間としてあたりまえの状態なので、わざわざそこにフォーカスされることはありません。
そこにフォーカスしているのは悟りの世界だけです。
今では、ベーシックな状態を覚醒とは対極の状態として見ることができるので、このように概念として語ることができます。
ベーシックな状態は、あまりにも当たり前過ぎてそれをそうだと感じることはしませんが、思考がとても入り組んでいます。
脳内の神経細胞であるニューラルネットワークをイメージしてみてください。
脳の中には1000億の神経細胞があると言われてます。
これらがネットワークで張り巡らされ、細胞一つ一つが勝手に動いているんですよ。
ベーシックな状態は認識している者(観照者)がその中にいると考えてみてください。
中にいるものですから、勝手に浮かんでくる思考と一体化してしまう。
思考との距離もなくなり、認識している者(観照者)は思考そのものになる。
認識していることすら気づきません。
思考の檻の中に居るといってもいいでしょう。
メタ感覚は、そこから抜け出した状態です。
今の世の中にある言葉では、ゾーンに入る、フロー状態、エクスタシスという言葉がそれに近いです。
それらの言葉は以下のように説明されてます。
ゾーンに入ると、集中直が極限まで高まり、ほかの一切のものが消えうせ、行動と意識が融合し始める。自分という感覚がなくなり、時間の感覚もまた然り。
エクスタシスは変性意識状態、すなわち、通常の意識が消え、強烈な高揚感とより大きな叡智との強い結びつきが生まれる精神状態で、通常の自分を超えた経験。
そして、頭の中の声から逃れる時間を得て、過去、現在、未来の区別がつかなくなり、引き伸ばされた現在、つまり「深い今」と呼ぶものに浸ることができる。時間を超越すると永遠に続く現在がもたらされる。
これらは、ゾーンなどの研究者の言葉である。
スポーツや仕事などで非常に高い集中力を発揮した時に一時的に得られる精神状態のことですが、メタ感覚はこれが継続した状態です。
全くこの通りという訳ではないですが、言葉で表現したら凡そ近いものがあります。
思考が全く消える訳ではありません。
思考はやってきます。
やってきますが、やってきた思考にしがみつくことはなく、現れては消え、現れては消えの連続で流れていっているという感じです。
そんなことよりも、思考ではない側、何もない側が驚きである。
「深い今」でもあるし、無でもあるが、これ以上言葉で表現ができない感覚です。
普通の意識状態を超越している感覚なのでメタ感覚という名前をつけました。