今日の読み聞かせは

 

『酒呑童子』

 

 

 

 

 

今年に入って初めての読み聞かせ5年生

 

 

読み聞かせに行くのに

肝心の絵本を忘れて

取りに帰るという・・・^_^;

 

でも何とかぎりぎり間に合いました。

 

 

 

日本を代表する鬼退治のお話

鎌倉時代末期にはすでに「大江山絵詞」が書かれていて

平安時代の説話集《今昔物語》に鬼の登場する話が少なくなくて

酒呑童子の元になる伝説はそれ以前にもあったようです。

 

これは室町時代の

「御伽草子」のひとつの「酒呑童子」を材料にして

作者が再話したお話です。

謡曲や浄瑠璃にもなっていて

江戸時代には黄表紙本も多く出版されているそうです。

 

 

 

「御伽草子」の中で

鬼はその生い立ちを自ら語っているそうです。

 

 

「わたしとて、元は人であった・・・

越後の国の生まれで山寺の小僧として育った。

ところが一人前になっても

わしを小僧扱いする法師どもが許せず、

大勢の法師を殺して山から逃げた・・・

もはや人でなく鬼となったわしじゃ。

どんな悪いことだって出来る。」

 

 

伝説では寺の中でも最も清く美しく

心から仏教を礼拝した人物であったが

16歳のとき苦しい悩みごとから突如として鬼に・・・。

 

人間の煩悩が鬼を作りだす・・・。

 

 

 

 

読み終わってから感想を聞くと

「そんなに怖いところに退治に行こうとするのは凄い!」

という子がいて

「もしもそんな状況だったら鬼退治に行く?」

と尋ねると数人の子が手を挙げてくれていました。

 

 

 

そして・・・

鬼ってなに???

と問いかけると

「鬼は心の中にいる・・・。」と・・・

ひとりの女の子がすぐに答えてくれました。

 

 

彼女曰く

鬼は自分の心の中にある悪い心・・・

 

 

 

 

そう、もうすぐ節分・・・

 

柊にイワシの頭をさして・・・

イワシも頂いて

巻き寿司を巻いて・・・

豆撒きをして

自分の心の中の鬼に向き合い・・・

なんて思うのでした。

 

(豆は魔目・・・とも魔芽かも・・・。)