英ロック歌手で俳優としても活躍したデヴィッド・ボウイさんが10日、死去した。8日に69歳になったば..........≪続きを読む≫にわかのぼくがこれで記事書いていいのか、少々どころじゃなくおこがましい気はします。
名実ともにほんとににわかで、持ってるアルバムなんて「EARTHLING」と「hours...」だけで、いわゆる顔ファンだから死んでも「あらいい男が惜しいわーお悔み申し上げますー」くらいで終わるんだろうなと、踏んでたんですけど。
訃報を聞いた時はもうほんと、絶句ってああいうの言うんだな。もう何も言葉が出てこなくて。
死んだ、ああ死んだ……死んだのか。って、十数回反芻してやっと絞り出したのが「R.I.P」一言って体たらくで。
で、まるで安っぽい悲恋モノみたいでナニなんだけど、死んでみて初めて気付いたわけですよ。
顔ファンどころがガチファンだこれ。
夜中の番組で「Little Wonder」のMV見たのが切っ掛けで(それ以前から名前は知ってたのだけど)なんだこのおっさんおもろいな、て聞くようになって、引退状態と聞いた時にはまあゆっくりしたらよかろそのうちまたやりたくなるんじゃない?なんて、復活と聞いた時にはほらみろ戻ってきたじゃないか、相変わらずおもろいおっさんというかジジイだな、なんて。
69歳の誕生日に新譜リリースなんて、ロックなジジイだな全く。なんて。
新作MVも暇なときに見よう、て思ってたんですよね。
死ぬなんて思ってなかったので。
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新作MVを、彼が死んだその日に見たんですよ、やっと。
何てロックで、グラマラスで、美しいジジイだろうな。あれが死の間際の老人なのか、いや、だからこその美しさなのか。
そこかしこに「死の予感」があふれるのにどうしてか、どうにも暗い感じがしなくて、むしろ何故か、妙に何か煌めいてる気がするんです。もしかしたらそこに希望とか未来とか名前つくのかもしれないけど。
終わりなのだけど、おしまいじゃなくて、「次のステージ」があるんじゃあないのかな、ひょっとすると。
彼はやはり「星へ還った」のだと思う。
よく見ればだいぶやつれてガリガリだけど、いい笑顔だなあ。