翌日、女御が宿下りをしていた兄宮の屋敷には宮中のユノ帝から金彩で豪華に彩られた黒漆の文箱が届が届けられた。いつものように帝自らお手書きの文にてジェジュン女御に早く宮中に帰参する様、催促の便りが入っていた。
手紙と共に届けられる高価な贈り物をいつもは嬉しく拝見する女御だが、今日は朝から気分がすぐれないと仰せになり床に伏せっておられた。
女御は一人几帳の中で横たわり、物思いにふけっておられた。
若く今を時めくチャンミン様と激しく愛し合った昨夜の記憶は、いつもユノ帝から受ける穏やかな愛情とは違い、生々しく鮮明に蘇っては女御の心の奥深を激しく揺さぶったのだ。初めて体験した甘美な誘惑…チャンミン様の熱い想いに溺れそうになる自分が恐ろしく一人身を強張らせておられた。
