「彼女は欲しいんですか?」

 

きみに尋ねられるたびに、答えを濁す。

 

いらない、わけじゃないけど

 

それは、どこかにいる誰かではなく

 

隣にいるきみだから。

 

きみが好きだ。

 

のどまで出た言葉を

 

今日も飲み込んだまま。