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ぼくが、きみの知らない人と出掛けた話をした。
そしたらきみが
「よくその人と出掛けますね」
「あっ…、別に、嫉妬じゃないですよ」
きみの
「嫉妬じゃないですよ」
という言葉が、
少し嫉妬しているように聞こえた。
ぼくの勘違いかもしれないけれど、
少し嬉しかった。
一緒に食事をしていても、きみはスマホに夢中。
スマホに夢中なきみの口元は少し笑ってる。
誰と、どんなやりとりをしているのだろう。
気になるけど、恋人でもないぼくがそれを聞くことはできない。
きみがスマホから目を離さないあいだ
すこしさみしいけど、
スマホに夢中でさみしいけど、
その時だけは
ぼくは、きみをまっすぐ見つめられる。
さみしくて、特別な時間です。