10年間奉職した職場を退職した日のことは、今でも昨日の出来事のように覚えています。

 

何一つ悔いなく、やりきった感に溢れた私の心は本当に清々しく、終始笑顔の自分でした。

 

そして、すべての諸手続きやご挨拶を終え、最後に職場の扉の外に出たときに、

 

やったね。終わったよ。10年がんばったね。

 

と自分自身に心の中でつぶやきました。

 

 

そして自宅に帰宅し、実家に寄り、

身内から、10年間お仕事おつかれさまでした。

との言葉をかけてもらい、嬉しくほっとしたのを覚えています。

 

退職を決めてから退職までの数か月にも実にいろいろな壁や、厳しい意見もありましたが、

とにかく私は貝になり、自分の心だけは自分でしっかり守りぬきました。

 

その時ほど、やはり、人生の決断を決めるのは自分、そして自分を守れるのは自分しかいないものだなと、強く感じたことを覚えています。

 

誰の人生の旅路も結局は独りなのです。

すべては自分。

自分という大切な相棒をこれからはもっと大切に

生きていこうと思った退職記念日となりました。

 

そして翌日、早目に目が覚めた私は、いつどんな時も黙ってそばに寄り添ってくれている

愛犬プリンとともに近くの公園に散歩に出かけました。

 

まだ肌寒いその朝に、

大好きな桜の開花を待ち遠しく思いながら、

一切の解放感と今ある幸せに満ちた自分の心に安らぎがあることを覚え、

10年間で凝りに凝って固まった身体中の筋肉がゆっくりとゆるんでいくのを

長いこと感じていました。

 

 

(つづく)