会えてよかった

引越してからもカレが携帯を離す事はなく、以前よりも出掛ける事が増えた。


疑いが深まる一方、カレが冷たくなっていく


「怪しい。」「浮気してるんでしょ？」そんな事を一言でも口にすると…


「してねーよ。信じれないなら別れる！」


別れたくない私は、いつも信じれないのに無理矢理信じていた。


大掃除で床拭きしていた時、何故か携帯が床の真ん中に置いてあった。


見て。と言わんばかりに


その時


ブルブルブル


以前、海で見てしまった怪しい彼の名前だ！


男友達？なら見ていいよね？


パカッ


「昨日はありがとう。会えてよかった…


ハート混じりのメール。どう見ても、女だよね？


カレに問い質す


「これ、女だよね。」


「男だよ…」「てか、勝手に携帯みるなんて異常者かお前は！」


「もう、別れる」


「違うって。男友達が久々に会えて嬉しかったから、そういうメールしたんだよ！」


………………。


見苦しい言い訳


［数分後］


カレわ一通のメールを見せてきた。


ごめんなさい。彼女に心配かけさせてしまって、ごめんなさい。


……………


「だから、もう連絡こない」


「はぁ？女じゃん」


「女の名前で登録すると、お前が心配するから男の名前にした」


明らかに嘘なのに


どうしようもない男なのに


また、信じてしまった私がいた

新生活

新しい街に住むのってなんだか楽しい♪


カレの就職をきに引越しをする事に。


新しい街。新しい家での新生活から、カレのお弁当を作る事にした。


かにさんウィンナー。たこさんウィンナー。ハート型のり。星型のり。子供に作ってるみたいな可愛いお弁当の出来上がり。


乙女な事をしている自分にウケた。


新生活という事もあり、私は車通勤を辞め電車通勤に。


帰りはいつも終電ぎりぎり。


帰るコールは欠かさずしていた。


その日は、たまたま早く仕事が切り上げられビックリさせようと帰るコールはしなかった。


ドアをそぉ～と開けカレのいる部屋への前


カレの声


電話してるみたい


なんだか、いつもより甘くて優しい喋り方。


誰だろ？


と思いつつ、そぉ～っとドアを…


気配に気付いたか、カレは急いで電話を切った。


「ただいま。今日早かったの」


「そぉ～と上がってくんなよ！」ちょっとキレぎみのカレ


なんで怒るんだろ？


その時私は


まだ、気付いていなかった

元の生活

サーファー君と連絡取らなくなって、数カ月。


カレとは相変わらず


喧嘩はするものの、後を引かないのが居心地のよさなのかな？


そして


また、元の生活に戻ってしまった