今回、中道という政党が失敗した原因について思ったのだが、だれも中道なんて求めてないということだと思う。 

もともと自民党は保守と言われているけど現実的な人たちの集まりだ。それに比べて左と言われている人たちは、理想主義というか、そもそも日本国憲法にしても理想なんだよな。平和主義に基づいて、国際紛争解決の手段としての戦争放棄(1項)、とか陸海空軍等の戦力不保持と交戦権の否認(2項)とか、なんていうか、みんなでピースと叫んで平和を作ろうみたいな。社会にそういう理想を語れる余地があったんだと思う。

でも、現実世界は格差が広がり、トランプとかロシアとか中国とか大国が武力をもって小国を飲み込もうとしているし、国連という理想が無力すぎるし、みたいな世界の中で若い人たちに理想をいくら語っても響かないんだろうな。というか、僕でさえ厳しい現実社会に恐れおののいているのだから。

 立憲を支援していた人たちはおそらく、どこかしらそうした理想を信じていたんだと思う。もともと理想を語る人たちだから、自民党みたいな現実のドロドロした欲望を飲み込み、権力を維持してきた人たちと比べると甘いというか、今回の野田さんだって、どこか自分が正しいことをすれば認められると思っている節がある。辻立ちを延々としてるのも、変化する社会をみないで、信念を突き通せば伝わるって、そういう甘さが表れているんじゃないかな。 

でも、一方で今の人権という概念とか、そういうのは理想を語る人がいて、それを実現するために戦ってきた人たちがいて、成し遂げてきたものだから理想を語る人も必要だと思うんだよね。平和とか人権とか福祉とか平等とか、反原発とか、現実的じゃない理想を語る、時代遅れかもしれないけど、そういう人たちがいてもいいと思う。もちろん今の世の中には合わないけど、これまで作り上げてきた幻想を守るために声をあげてくれれば、支持する人たちもいるんじゃないかな。

だから中道なんて求めてないんだよ。