ピアノボーカルユニット「あるく。」正真正銘のラストライブです。

-------------------------------------

 

〈セットリスト〉

①満ち欠け

②僕は死なない

③あのとき僕は君のことを強く抱きしめればよかった

④眠れない夜もただ眠いだけの昼間も独りぼっちだったら大した違いなんてない

⑤もう二度と君に会えないのなら

 

〈歌詞〉

①満ち欠け

Words:J-LK Music:J-LK

 

空たかく孤独に眠る緋い月が 
永遠の倖せなんて無いと教えてくれた 

もう少しだけ素直になれたら良かったけれど 
疵の痛みも渇いた嘘も きっと日常になる 

淋しさをこらえられずに僕のほうから告げた 
「サヨナラ」の言葉は今も後悔していないよ 

とめどなく落ちる涙も悪い夢も 
目を閉じて耳を塞げば全て消えてしまうから 

もう君のカタチをした空白を埋めなくていい 
安らぎに似た悲しみさえも 僕を守ってくれる 

手をつなぐふたりの影は幻じゃないけど 
歩むべき道 緋い月が照らすのは僕だけ 

いまなら少し解る 君の苦しみも辛さも 
だけど時間はただ過ぎていく 何もかもを受け容れて 

吹き抜ける青い風のあたたかな優しさが 
君と僕を包み込んで「過去」と名前をつける 

淋しさをこらえられずに僕のほうから告げた 
「サヨナラ」の言葉は今も後悔していないよ 

あの頃も今も未来も満ち欠けをくり返す 
ほんとうはいつだって変わらない緋い月

 

-------------------------------------

②僕は死なない
Words:J-LK Music:J-LK

大事なものばかりを 傷つけ壊してきた
どうして いつもいつも
こんなふうになっちゃうんだろう

歩き続けたって シアワセは見えない
もう 何もかも全部
投げ出したくなった

「今さら」だね 気づいたって
君がいない このセカイで
「生きる意味」ってどんなことなの?
キレイゴトなら僕は要らない

全てが間違ってた 君の心 踏みにじった
目を閉じ 耳を塞ぎ 偽りの正義 振りかざした

そう 大切なことは 「ブレない」ことじゃない
守るべき「ジブン」は きっと何処にも無いね

「変わる」ことと「合わせる」こと
似ているけど全然違うね
まっすぐ前を向いて歩こう
もう 決めたよ 僕は死なない

悲しくても苦しくても
投げ出さない 強さが欲しいよ
僕はもう誰も喪いたくない
ねえ 誓うよ 僕は死なない

「変わる」ことと「合わせる」こと
似ているけど全然違うね
まっすぐ前を向いて歩こう
もう 決めたよ 僕は死なない

 

-------------------------------------

③あのとき僕は君のことを強く抱きしめればよかった
Words:J-LK Music:J-LK

傘もささず君は
僕の目を見つめてた
あったかいのか冷たいのか
頬を伝う雫は…?

昨日までの僕と
明日からの君とは
環状線がすれ違うように
知らない道を行くだけ

ありきたりの言い訳を
並べるヒマがあったら
あのとき僕は君のことを
強く抱きしめればよかった

もう戻りたいわけじゃない
苦しいだけの日々に
サヨナラは言いたかったんだ
前を向けるように

君がいなくなった
環状線のホームと
寂れた町の雨の匂い
抜け出せないまぼろし

悪い予感だけが
当たるのは偶然で
君と僕が壊れたことは
別に必然じゃない

土砂降りのアスファルトに
思い出を叩きつけて
あのとき君は僕のことを
全部投げ出そうとしたよね

そう分かってたことなんだ
悲しいだけの日々も
失ったら辛いもんだね
どうしようもないけど

不意に止まった時間も
悟ったような沈黙も
リアルタイムの傷の痛みを
ひとつも癒やしてはくれない

「ねえ君のことが好きだよ」
「あなたのことが好きよ」
雨音にかき消されて
たぶん届かなかった

もう戻りたいわけじゃない
苦しいだけの日々に
サヨナラは言いたかったんだ
前を向けるように

 

-------------------------------------

④眠れない夜もただ眠いだけの昼間も独りぼっちだったら大した違いなんてない
Words:J-LK Music:J-LK

結局のところアタシには何も無いの
守ってくれるひとも 守るべきひともね

こんなこと楽しくないのは分かりきってる
愛するひとへの復讐? そんなカッコいいもんじゃない

早く早く早く早く消えてしまいたい
そうねそうねもうやっぱり消えてしまおう

誰も喜ばないけど誰も悲しまない
みんなみんな死んじゃえ! 死んで消えてしまえばいい

何も要らなかったの あなたさえいればね
ただそばにいてくれただけで あんなにあたたかかったのに

見たくない聞きたくない あなたの好きなひとも言い訳も
教室のいちばん後ろの席でささやき合うその声も

いつまで続くのこんな毎日
一生ぶんの涙を使い果たしちゃうよ

酔いつぶれて知らないひとの部屋で目覚めて

(誰でも)
それでも肌のぬくもりにホッとするの

(いいから)


眠れない夜もただ眠いだけの昼間も

(いまだけ)
独りぼっちだったら 大した違いなんてない

(抱いてよ)

サークルの溜まり場になってる学食

(アタシの)
馬鹿みたい・・・ふたりを気にして足が遠のく

(居場所は)

アタシが立ち直って元気になったら

(ここには)
あなたは気が楽だね だからもっとダメになるよ

(無いよね)

中庭のベンチで ぼんやり考える
いまここで手首を切ったら あなたは助けてくれるかな?

痛くても苦しくても このまま遠い記憶の彼方で
アタシは確かにシアワセだった過去を握りしめてイクよ

取り返しのつかない向こう側
きっともっとずっと穏やかにいられるよね

見たくない聞きたくない あなたの好きなひとも言い訳も
教室のいちばん後ろの席でささやき合うその声も
 
いつまで続くのこんな毎日
一生ぶんの涙を使い果たしちゃうよ

 

-------------------------------------

⑤もう二度と君に会えないのなら
Words:J-LK Music:J-LK

君はもう死んじゃったんだ
そう思えばいいのかな
もう二度と君に会えないのなら
そう思えばいいのかな

手のひらのあたたかさ
肩越しに見た飛行機雲
時々追いつけなくなる歩幅
影を踏もうと息を切らしたけど…

何もかも忘れ去ってしまおう
伏し目がちの寂しい笑顔も
アタシノアシタガクラヤミデモ
背中合わせに立って歩き出そう
 
悲しさも痛みの理由も
今さら知りたくもない
もう二度と君に会えないのなら
今さら知りたくもない
 
紙コップの合わせ目に
唇をつけてコーヒーを飲む
つまらない拘りや癖だって
君と過ごした日々の証拠だから…

全てをちゃんと憶えていよう
抜け殻を抱きしめるようでも
アタシノアシタヲマモルタメニ
ひとりぼっちでも泣かないように
 
どれだけ君の名前を呼んでも
風にちぎられ飛んでいくだけ
アタシノアシタニトドクヨウニ
もっともっと声の限り叫ぼう

何もかも忘れ去ってしまおう
伏し目がちの寂しい笑顔も
アタシノアシタガクラヤミデモ
背中合わせに立って歩き出そう