入院2日目、今回は婦人科病棟の6人部屋です。
フロアー全体も女性だけですので、
洗面所やシャワー室で会うのも女性だけ、
そのせいかスッピンの気恥ずかしさや
妙な緊張感もなく
病気の時にはありがたい環境です。
2日目にして感じた事の一つに
女性はよく喋る
まぁ昔から言われていた事ではありますが…
よく喋るイコール
キチンと聞いて欲しいのです
朝夕晩とナースがバイタルチェックに
それぞれのベッドにやって来ると
自分の細かな変化や不安を
ドバーッと話し始めます。
ナースは同情しながら
優しく受け答えします。
あ、聞いてくれるんだ!と分かると
もうとめどなく話したくなって
ナースはその後の仕事が山積
しているため、ちょっと
困った空気を発します。
すると女性は瞬時に心を閉ざします
(まぁ空気読まずにしゃべり続ける人もいますが)
せっかく話した事を
忘れられたり
間違えられると
怒ります💢
ちゃんと私の話を聞いてくれてなかった!
これは患者とナースに限らず
夫婦や友人、上司と部下
全てに当てはまるのでは
ないでしょうか。
病院には特にナースと別に
聴く専門家がいたら
患者さんの闘病を支える
と言う点で、医療行為とは別に
精神的な充実度を上げることに
大いに貢献できるのでは?
とつくづく思います。
聴くと言う行為はとても難しいものです。
相手の気持ちに寄り添い、
否定も肯定もせず、ましてや
自分の考えを押し付けず
相手の思うように話してもらい
話している本人が
繰り返しする話の中から
何らかのヒントに気づく
解決の糸口や
思考パターンについて等
話すことで浄化され、気付き
また歩き始める。
私たちの日常生活で
実は足りていないことの一つかもしれません。
新聞を読みながら
パソコンを打ちながら
お料理や家事をしながら
子供や部下や奥さんや旦那さんの
話に対し
顔も見ずに生返事
これが続くと信頼関係は希薄に
なっていくでしょう。
毎回でなくても
自分の作業をやめて
相手の顔を見て
話をしてみたら
あらゆる事が変わるはずです
あなたの事を知りたい
理解しようとしている
あなたに共感したい
その気持ちが伝わると
相手はとても嬉しい気持ちになります
自分におきかえても同じですよね
相手がどんなスタンスか分からないと
人は心を開きません
旦那さんだから
友人だから
上司だから
受け入れてくれるはず
理解してほしい
伝えたい
聞いてほしい
人は信頼できる人に
話を聞いてもらえると
安心するのです
必ずしも解決が必要なわけではなく
誠実に向き合い
自分を理解しようとしてくれる
その存在が
安心につながるのです
カウンセラーの資格をどう生かすか
ヒントが一つ増えた入院生活となりました。
つづく…