アンダーザシルバーレイク | 映画とアメコミとアイドルをほどよく愛する人のブログ

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最近はsora tob sakanaと大阪★春夏秋冬がお気に入り。

評判が良いので鑑賞してきたが、はっきり言って睡魔との戦いであった。両隣で観ていた人たちも、何やら途中から飽きてきているというか、困惑している様だった。



と言っても決してつまらないのではなく、寧ろこういう映画は個人的には大好物である(笑)。意味不明な展開が多過ぎて、脳が理解を拒みがちになるだけなのだ。バッドトリップ。夢か幻か。時々ウトついたので、夢を見ているのか、映画を観ているのかわからず、その辺りがごっちゃになってしまったが…こういうのも映画館で映画を観るときの醍醐味である。



定職に就いておらず、収入が無くて住んでいるアパートを追い出されそうになってはいるものの、イケメンなので女にはモテまくるという、陰キャなのかリア充なのかよく分からない主人公。家族には職についていると嘘をつき、近所に住む美人を覗く趣味があるゲス野郎でもある。俳優は、似てるなと思ったら、あのアンドリュー・ガーフィールドではないか!彼、こういうやさぐれた役は本当に似合うなあ(苦笑)。




肝心の中身だが、まんま『ブルーベルベット』『マルホランドドライブ』あるいは『ツイン・ピークス』な内容だ。つまりリンチLOVE



基本はミステリーだが、街に住む大富豪が行方不明になるなど、不可解な事件が発生。調査する主人公の周りで、不思議な出来事が次々と起こり出す…。



他に『不思議の国のアリス』『裏窓』『ロング・グッドバイ』『ビッグ・リボウスキ』のオマージュあるいは影響も。悪夢的な面、己の内面と向き合い、地下に潜っていく辺り、村上春樹作品っぽくもある。



そしてニルヴァーナ、ピクシーズといった90年代のロック音楽、更にはスーパーマリオブラザーズやゼルダの伝説までフォロー。ポップカルチャーについてはそこまで詳しくないので、全部は分からなかったが、都市伝説や陰謀論が好きな主人公が、持てるサブカル知識を駆使して行動に出るのが楽しい。場所がLAで"悪夢の『ラ・ラ・ランド』だ"という意見も納得。



防空壕、トンネル、秘密の暗号、フクロウ女、ホームレス、謎の教祖…。



何かのメタファーなのは分かるのだが、それが何なのかは…いや、寧ろ最初から意味など無いのかもしれない。



おっぱいも沢山出てくるんですが、いい加減ベッドシーンでボカシを入れるのは止めてくれ!!!せっかく横から撮ってるのに(おい



。あと主人公の変な走り方と、彼女の写真の周りに無数のヌードピンナップを並べてする気合いの入ったオ○ニーの仕方がなんだか笑えました。



最後、やっと再会した彼女とのテレビ電話を通じた会話シーンは切なかったなあ…。