というわけで中古物件も視野に入れ始めてみた。
しかし、中古物件は賃貸よりも厳しかった。全くないのだ。この学区に。
今の学区は、田舎の中のさらに山のふもと。持ち家率が非常に高い。地縁や町内会のつながりも深い(というかキツイ)。今までは自分もその中に地域の一員として窮屈さを感じながらも、皆に合わせなければとPTAや地域の活動、一生懸命やってきた。
でも、離婚して繋がりも家も無いという根無し草になって、段々と気づいてきた。
そもそもこの地区は自分の居場所ではないのかもしれない。
自分の実家は隣の市にある。年老いた親もいるので、子供達が大きくなったらいつかは近くに帰りたい。
漠然とそう思ってもいた。
そう思うと、中古をこの地区で買うということは、戻れなくなる「負債」なのではないか、という懸念も感じていた。
しかし背に腹は変えられない。とにかくこの狭い部屋を何とかしなければ。
このまま賃貸を借り続ければ、どのみち学校卒業まであと6年間、500万ぐらい賃貸に払う。
じゃあ4~500万の中古なら別に同じだし負債にはならないのでは?と、そのぐらいの中古を探して見る事にした。
400万、600万の古い古民家はあった。しかし、内覧するまでもなく住めなさそうな家。更地にして使うような物件だった。
他には700万で築33年、学校まで徒歩30分ぐらいの山あいの物件もあった。子どもと内覧にいったが、家はしっかりしてたが水回りやクロスは全体的にリフォーム必要、総額1200万くらい。
その時自分は気づいた。500万では家など買えないのだ。(何を今更だが)
しかし、想定の賃貸額を超えてこの地に投資するなんて、余りにも先が無さすぎる。
当然子どもたちも自分の部屋がある住まいを希望していた。
しかし無理そうなことが分かり、子供たちには「この地域で広い部屋を探すのは無理」と告げた。
すると、長女から「高校入ったら引っ越ししてもいい」との返事。
高校というとあと1年半。ほうほう十分吟味する時間があるな・・!
しかし問題は次女。中学まではこの地区の学校に通いたいというのが次女の希望である。
しかし次女も部屋の狭さに耐えられなくなっていたようで、心は揺れているようだった。
「じゃあ、見るだけ見てみようか」
ということで、地域を隣の市まで広げて家探しをすることになったのであった。