献血をしました
今日は献血がありました。
何年か前に一度だけやったことがありまして、その時は200ccだけ抜いたのです。
あれから今日まで、一度も献血をすることはなかったのですが、最近アカギを見ていたら、なんだか無性に血を抜かれたくなってしまいました。
いや変態だとかそんなんじゃなく、純粋にアカギの気持ちを解してみようとそんな崇高な理念からであっていや本当ああたまらないわ血を抜かれたくてたまらないわああんおねがいアタシの血を抜いてちょうだいなああもうガマンできないわとか、そんな変態的嗜好からではないっていうかそもそもそんな嗜好なんか持ち合わせていませんよ本当。
まあともかく、そんな訳で仕事の量をちょこちょこと調節して、午後からやってきた献血車へ行き、抜かれたのです。
前回は200cで全然余裕だったので、今回は400cc抜いてみることにしたのです。
それで気がついたのですが、もしかしたら、自分軽い先端恐怖症かもしれません。
午後になり、献血車がやってくる時間が近づいてくるにつれ、我が柔肌を貫く細く鋭い注射針を想像しただけで、なんだかとてもぞっ、とした気分になり、いざ献血に向かい注射針を見ると、その鋭利な切っ先が己が薄皮己が肉を貫き血管をぶち破り血を吸い上げる様を想像し、軽く震えに襲われてしまいました。
しかも、針を刺すのは一回だけかと思いきや、採血の前に、血の状態を調べるとかなんとかで軽く血を抜かれるため、二度も針を刺すじゃありませんか。
私の記憶が確かならば、前にやった時は一回しか刺さなかったはずなのですが、いつのまにそんなシステムが構築されたのでしょう。
ですが、来てしまったものは仕方がありません。
まずは左腕から血を抜かれ、献血車に入ってから今度は右腕に針を刺され。
で、いざ採血が始まったのですが、抜かれている間、右手に握らされた弾力性のある柔らかな物体を軽く揉みしだいてくださいなと若い看護婦さんに熱を帯びたまなざしで見つめられながら哀願されたので、言わるるがまま右手を握っては開き握っては開きしていたのですが、その行動による筋肉の蠕動で、右腕に刺した注射針が勢い余って抜けて傷口から大出血したりしないかしら、とか、針と繋がるチューブを誰かうっかり足にひっかけたりして針がすっぽ抜けて以下略、とかそんなことばかり考えてしまって表情こそ変えなかったものの戦々恐々としておりました。
まあ、実際のところ弾力性のある柔らかな物体というのは単なるボールで揉みしださいなではなく正確には握ったり開いたりしててくださいと言われただけで別に若い看護婦さんも熱を帯びたまなざしで見つめてきたりはしていないのですが。
それでも、やはり緊張した空気は伝わっていたのでしょう。
採血後、看護婦さんは「とても緊張していらっしゃいましたね」とかすかにはにかみながら言ってきました。もうばればれです。
まさか上記のようなアホなこと考えていたなんて言える訳ないのでええまぁと笑ってごまかしたのですが、おしいことをしました。
きっとあの看護婦さん、雨に濡れて震える子犬のように脆弱な我が姿を見て、母性本能をたまらなくくすぐられていたに違いありません。
もしここでああわたしはとっても怖かったのです死んでしまうのではないかとおそれていたのですと素直な真情を吐露していたら、きっとあの看護婦さんもうたまらなくなってああなんてかわいらしいのかしらもうお姉さんガマンできないわほうらわたしの乳房に顔を埋めてごらんなさいと思い切り抱きついてきたことに違いありません。
なわけねーだろ。