⭐︎こんにちは、中学校教員のレモラズです。身バレ防止のため一部内容を変えて書いています。「そんな学校もあるのね」と気楽に読んでいただければと思います。⭐︎
同僚のP先生は、個人的に、私がとっても可愛がっている先生。若手の男性の先生ですが、とにかく、「味がある」先生です。生徒が「○P」と呼んでいるので、ここではP先生と呼ぶことにします。
去年同じ学年になった時に、育てようと決めた若手くんの一人です。
周りからは生徒とうまく関われず、ドンくさいと思われていましたが、でも、彼に合ったやり方を教えたら、きっと伸びる!と思った先生です。
勅使河原先生(前回参照)にはビビられる私ですが、P先生は、私にビビりません。それどころかイジってきます。
もちろん負けずにやり返します![]()
先日、ちょっとしたミーティングの時、P先生の姿が見えませんでした。
「P先生、どこ?」と聞くと、
「ここいますけど?」と。
P先生は私の横に座っていました。
「そんなにボクの存在感は薄いんですか!
そーですか、ボクはレモラズ先生にとってはそんなに薄い存在なんですね…」と早速イジってきます。
ごめんてばー![]()
翌日、P先生と私と生徒たちと雑談中、
P先生が、↑この話を持ち出しました。
「聞いてよ、ひどいんだよ、レモラズ先生がさ…」
ところが子どもたちの反応は…
「かわいそうに、レモラズ先生。たまたま間違えただけなのに、そうやってP先生にネタにされて。やめてあげて、レモラズ先生、泣いちゃうよ!!!」
「さすがー、私のことを守ってくれるのね。」
私とハイタッチをする生徒たち。
ぐぬぬぬぬ
、となるP先生。
笑う子どもたち。
逆になることもあります。
こんなことをやり合い、
平和な休み時間が過ぎていきます。
私と出会った時、P先生は、あまり表情が出ない先生でした。
マスク生活で、意識的に表情を出さないと、こちらの感情は伝わりにくいよ、という話をしたら、
ハッと気がついたようです。
今、大事な時に、「目で語れる」ようになりました。これも教師には必要なスキル。
P先生は、今、子どもたちととても上手な関わりができる先生の一人になりました。
特に、いわゆる「大人しい子」の良いところを見つけるのがとてもうまい!!!
生徒からは「相談するならP先生がいいな」という声も聞こえるようになりました。
まだまだ教えることもたくさんあるし、
もっと気が利いて欲しいこともあるけど、
生徒と関係づくりをできるスキルは、
なによりも身につけて欲しいもの。
今練習してもらってるのは、
生徒からの情報の取り方。
雑談をしてるように見せかけて、
色々な情報を得ていきます。
…と書くとまるでスパイのようですが、
これはすごく大事なスキルで、
人間関係でトラブってるな、とか、
家での親子関係とか、
質問で聞き取る方法もあるし、
答え方や目線から読み取る方法もあるし、
そんなことを練習してもらってます。
P先生が、生徒の良さを引き出せる先生になりますように!!
