⭐︎こんにちは。中学教員レモラズです。一部変えて書いてあります。「こんな学校もあるのねー」と気楽にお読みください。⭐︎




副校長に呼び出され、

「レモラズ先生、先生にしか頼めないお願いがあるんだけど…」

といわれて、

良い話であった試しがありません。




今回の「お願い」は、

初任者、勅使河原先生(てしがわら、仮名、男性)の指導。



なにせ、生徒への不適切発言が多く、

1学期に保護者に謝罪に行ったのは1回だけでなく…

(私も同行したのは数回)



その後も不適切発言があったり、

授業中に取っ組み合いの喧嘩が起きていても気が付かなかったり。

(気づいても仲裁に入れず、生徒が隣の教室に助けを求めた)




その度に校長と副校長が

指導しまくるんですが、

一向に改善されない。




こんな話をすると、

一般の方は

「校長がやめさせたら?」と思うかもしれませんが、

そもそも校長に辞めさせる権限はなく、

これくらいでは懲戒はないし、

「やめたら?」「ほかの仕事がいいんじゃ?」みたいなのは、全部パワハラです。




「じゃ、不適格教員で、研修を受けさせたら?」と思うことがあるかもしれませんが、

不適格教員に認定されるには、ものすごいハードルがあります。

そりゃそうですよね、不適格教員を増やせば、それだけ代替教員を雇わなければいけないし、「採用担当は何をしてるんだ」と責任問題になって来ます。


だから「現場でしつける」が基本です。





今回の不適切発言は、

勅使河原先生の授業中、雑談タイムになり、

クラスの普通の女子メイちゃんに、

「馬の鳴き声知ってますか?馬の鳴き声。馬の鳴き声を真似してください。え?知らないんですか?馬ですよ、馬。知っているでしょう?」

と迫ったこと。



こう書けばあまり大事そうに見えないかもしれませんが、

私たちが聞いた時は「は?なんの罰ゲーム?」でした。




でも、問題は、メイちゃんが、クラスの中でからかわれやすい子であり、

本人がそれを気にしているという話。



私がメイちゃんに聞くと、

「勅使河原先生、なんか、私にばかりそういうのを振ってくるんです。なんだか悲しくなってきます。」





この勅使河原先生、

なにせ、

生徒と仲良くなれない。




赴任して間も無く、

緊張して授業をしてたら、

人懐こいメイちゃんが、

「先生、頑張って!」と励ましてくれて、

それが嬉しくて、

授業中、メイちゃんをついつい指名してしまうと…




また、それやってんの?真顔



1学期、似た様な事例で、

同じ子ばかり指名していたことがありました。

手を挙げてる子も無視して、同じ子ばかりあてて、とうとう周りから

「勅使河原先生、サツキちゃんのこと好きなんじゃ…ゲラゲラゲラゲラ」と噂になり、


とうとうサツキちゃんは

「勅使河原先生の授業に出たくない!!学校も嫌だ!!」と泣き出したという…



その時も勅使河原先生は、

「休み時間に、サツキちゃんは、僕が話しかけると、ニッコリ笑ってくれるんです。僕の味方だと思って…」

と言いました。



もれなく接近禁止令、そして、授業中は、監視役サポートの先生が入ることにしました。


それが、相手を変えて、また!!です。




メイちゃんもサツキちゃんも、うちの学年。

他学年ではこういうトラブルが起きていません。



「なんでうちの学年の子とばかりそういうことが起こるの?」



と聞いてみると、

勅使河原先生は、

「他の学年の子とは距離があって…………」



↓つまり他学年では



相手にされてない

子供達が寄ってこない

優しく声をかけてもらえない




……うちの学年の子たち、人懐こくてかわいいもんな…滝汗

常々、授業者によって態度を変えない、

先生たちも頑張るから、

みんなで授業を作ろう!!!と言い聞かせてたことがこんな裏目に出ようとは…ゲロー

(むしろ将来、うちの学年の子たち、こういう人に好かれたりしちゃうかもしれない、と心配になる)




校長、副校長からの厳しい指導だけではもう埒があかないからと、

「レモラズ先生からも話を聞かせてもらいなさい」と私のところに回されてきた勅使河原先生。


今年、若手指導の担当であるのと、

被害の子がうちの学年の子達なので、私に回ってきた仕事らしいんだけど、

若手指導って、資質までは無理だよ。

それは管理職の仕事でしょうよ…




ところが、勅使河原先生、私の周りを遠巻きにぐるぐる回るだけで、

一向に話しかけてきません。

うちの学年の先生が話しかけると、自席に慌てて戻って、またやってきます。



しびれを切らした私が話しかけました。

「私と話してこいって言われたんじゃないの?」

ビクッとして、「は、はい、そうですおーっ!おーっ!


「じゃ、ここ座ってくれる?(と隣の空いてる席を指さす)」

「は、はい」



彼はきっとこんな風にされると思ってたんじゃなかろうか…




うちの学年の先生たちは、

私がどういう話をするのか、

めっちゃ聞き耳を立てているのがわかるけど、

そもそもうちの学年の先生たちも、

勅使河原先生のおかげで、

フォローやらなんやらで、1学期から多大なる迷惑を被ってるので、

聞かせてあげてもいいか、と、

場所を移動せずにそこで話すことにしました。



「あのさ、メイちゃんが、もしそこで馬の真似をしたら、どうなってたかな?」

「…クラスで笑われてました」

「メイちゃんは、そういうのを好む性格かな?」

「…わかりません。でも、好きじゃない気がします。」

「だとしたら、本当に失礼だよね。」




「勅使河原先生は、学校と、家と、友達といる時で、キャラは一緒?」

「違います」

「だよね。メイちゃんにも、そういうキャラの使い分けがある。メイちゃんのクラスでのキャラは、馬の真似をするような感じかな?」

「違うと思います」

「たとえ、先生と二人で雑談をしてる時は馬の鳴き声を真似したとしても、クラスの前での彼女の立場って考えてくれてる?」

「いえ…」(ちょっとだけハッとしたみたい)



「他の生徒は、それを見て、何故メイちゃんにさせるんだろう?と不思議に思うよね?」

「……」



「馬の鳴き声なんて、あのクラスでメイちゃんに指名しなくても、全体に投げ掛ければ男子がいくらでもやってくれる。」

「…すみません、そうするべきでした」



「ちなみに、発問するとき、全体へ投げかけるのと、個人に指名する目的の違いを知ってる?」

「…」



「そもそも、知ってる子ばかり見て、全体を見て授業してないから、喧嘩が起きてても気が付かないんじゃないのかな?」

「ぼく、元々、あまり人付き合いが得意じゃなくて、たくさんの人と付き合えないんです。」

「それはあなた個人の問題だよね。子どもの前に出たら、ひとりの教師。1対30の時間だよ?たくさんの人と付き合えないだなんて、誰のために授業してるの?それって、うちの学年の子達の大半は、見てくれてないってことよね?」

「…そう言われたら、そうかもしれないです…」

「それを言い訳にするんなら、そもそもこんな、人付き合いしかないような教師の仕事を選んだの?この仕事を選んだなら、そんなこと言ってられないよ。自分の弱いところを言い訳にして、甘すぎるよ。これじゃ、また同じことを起こすよ?」

おっと、これ以上言ったらパワハラになるかもしれません。




他にも色々20分くらい話しましたが、



多分伝わってないな真顔またやるわ、きっと。




聞き耳を立ててたうちの学年の先生たちも、

ダメだこりゃとばかりに自分の仕事に散っていきました。




この勅使河原先生、

ずーっと(10年以上)採用試験に受からず、

今年、やっとの思いで採用された、

アラフォーなのです。

私とそんなに歳が変わらない。




うちの学年の教師は、

若い子たちばかりなので、

「40近いおじさん先生に気に入られて指名されまくる女子…ガーンガーン」とみんなちょっと気味悪がっています。

もちろん同僚だから、助けてあげたいけど…





勅使河原先生

「ぼくは、赴任してきたばかりで職員室でも生徒達からも相手にしてもらえなくて、さみしくて…そんな時、メイちゃんとサツキちゃんが優しくしてくれたので…」




これを聞いた校長。

「もっと勅使河原先生に話しかけてやってくれないか」



なにそれ真顔




散々迷惑かけられて、

まるで職員室で相手にしてない私たちが悪いみたいな言い方…

こっちだって忙しいし、

話しかけても、目も合わせてくれないんですよ?




そもそも大人よ?

社会人よ?

アラフォーよ?

しっかりしてくれーー笑い泣き