★こんにちは、中学教員のレモラズです。仕事での雑感をゆるーく書いていきます。身バレ防止のため、一部変えてありますので、そんな人もいるのねと思って読んでください。
3人グループで一人仲間外れにされたと言うカズミ。
でももう一人になりたいと独立宣言をした夜、「私ばっかり」とLINEにぶちまけた結果、本当は仲直りしたかった二人とさらに決裂してしまったのでした。
本人と話をした後、保護者に連絡しました。
ご両親と本人が学校に話をしに来てくださいました。
お母さんはかなり気が強くて、
去年は担任に我が子を守る発言しかしてこなかった方。
今年の担任はまだ若くて太刀打ちできないので、私が入ることになりました。
本人が黙りこくって話を聞けていないということで、
「そもそも、うちの子が仲間外れにされたんでしょう??」と息荒く来られました。
「カズミ、今から私が話をするけど、違ってたら教えてね。」
と前置きして、
去年も同じようにトラブルがあって、
接する距離が近く嫌がられていて、言われても改善されなかったこと
遅刻が多く、改善されなかったこと
勉強の話題も含め、話題が合わなかったこと
ABふたりがいる場面に対して、過剰に反応すること
などを話すと、
お母さん「そりゃそうなりますよね…うちの子、都合の良いことしか言わなくて…
」
「カズミ、先生言ってること、合ってるかな?」
本人、下を向く…
さらに
「本当は仲直りしたかったんだけど、強がって、一人になる!!!って宣言してしまったら、そんな背景もあり、ABともに受け入れてしまって…
カズミからしたら、こんなはずじゃないのに、って結果になりまして。」
お母さん「…でも、ABの気持ちもわかります」
「その悔しさとか悲しさをLINEに書いちゃって、今度は周りを巻き込んでしまいまして。ABは、周りから色々聞かれてどうしたものかと困っています」
お母さん「それがですね、私、携帯を取り上げてるんですよ。それをこっそり使っていたみたいなんです。」
私「カズミ、そうなの?」
また小さく頷くカズミ。
カズミ、やらかしすぎてる
私の指導スイッチが入ってしまった
「あのさ、カズミ、携帯って何万もするわけよ。それをさ、お父さんもお母さんも、あなたを信じて預けるわけよ。
理解するよ、自分が強がって後に引けなくなって、思い通りに行かなかったこと。たしかに自分にもダメなところがあったとはいえ、悲しかったと思うよ。思うのは自由。自分で強がってしまったことは、私たちにはどうにもできないし。
でも、LINEで書くのは間違えてる。
お父さんもお母さんも、携帯のせいで、誰かを傷つけたり、あなたがトラブルに巻き込まれたりするのは全然望んでない。それがあって幸せになるなら、って預けてるのよ。」
うなずくご両親。
「使う時間もそうだし、使う言葉もそうだし、それを使うだけの力がいるんだよ。今回、カズミはどれもこれも失敗してる。」
しょんぼりするカズミ。
「自分が腹立ったからって、相手も含めて誰でも見えるところに吐き出して、自分はスッキリしたかもしれないけど、それによってスッキリしなくなった人が出て来たよね。そして、自分が大好きな友達まで悲しませてしまって、ますます離れることになってしまった。それがSNSの怖さなんだよ。」
お父さんも賛同するコメントを言ってくださったのだけど。
ぬぐえない違和感。
ご両親の様子を見ていて、
カズミのこの性格、
家庭由来なんじゃないかと思うようになってきて。
親→子供の言うことを信じ過ぎる
子供→嘘を上手につく
親→怒る
子供→黙って聞いておけば親の怒りは過ぎ去っていく
親→変なところで表面的に管理的。世間一般的に正しいことを言う。
子供→その隙間をかいくぐって悪いことをする
親子で信頼関係が築けてないんじゃないかと思ったんです。
だから、子供は寂しくて、試し行動をしたり、スネることでアピールしたり。
距離が近いというのも、愛着形成になにかトラブルがあるのかも。
大人になって、男女関係でモメる子のパターンだよ。
(重いオンナってやつ)
とりあえずカズミの次の課題は、友達作り。
また様子を見守っていきます