☆こんにちは、中学校教員レモラズです。身バレ防止のため、脚色を加えていることがあります。気楽に読んでくださいね。☆



以前、職場が同じだったトランプ先生。(トランプ大統領にそっくりだったから)





トランプ先生は、若くて弱い男性の教師を攻撃するのが得意でした。



その先生の高圧的な態度により、休職に追い込まれた人も数名。



言ってることは正しいのだけど、
粗探しっていうかなんていうか、
個人攻撃っていうかなんていうか。



トランプ先生は、若い女性の先生が大好きでした。
飲み会に行くと、
わざわざ若い先生の車に乗って帰る。
LINEで個人的にその後二人でどっか行こうと誘う。




きもっゲロー



そんなトランプ先生は、管理職試験を5回受けましたが、受かりませんでした。
法律ギリギリ、不適切なことをしてますから、受かるわけないですね。




5回目に落ちたとき、
「俺に合格を出さねぇってどういうことなんだよ、もう受けてやんないからな!!!」と捨て台詞を吐いたそうです。



口にしないけど、私たちの気持ち↓
「教育事務所、GJです。グッ




それでも、校内ではそれなりのお仕事につけておかないと彼のプライドが許さないので、



「教務」



というお仕事をしていました。



年間スケジュールを決めたり、
授業時間数の調整や、
通知票をとりまとめたりする、重要ポジションです。




彼は、適当にその仕事をしていて、

実際は、
若者たちが手足のように動いて仕事をさせられていました。
ふんぞりかえって座っていて、ネチネチと嫌味ばかり。
定時になると早く帰り、特に、野球の試合を見るためにさっさと帰っていくのです。




そんなトランプ先生が定年を迎える年がやってきました。




教員最後の年、
彼は、
教務の仕事に加え、
担任もすることになりました。
授業も、20時間以上持つことになりました。(毎日授業のない空き時間1時間程度)




なぜそんな老体にムチ打つような仕事量なのか…


みんな、不思議で仕方ありませんでした。

「そんなに仕事を押し付けたって、完璧にできるわけがないし、他の人がその尻拭いをしなければならないからやめたほうが良い」という
反対意見もチラッと出ましたが、

あまりに言うと、
トランプ先生が無能だという風にも聞こえてしまうので、
一応会議では、可決されました。



当時わたしは、他の学年にいましたが、
ある日、ひそひそ話を聞いてしまいました。



「トランプ先生さ、文句ばかり言って、仕事しないから、校長先生にうまく丸め込まれて、教務をしながら、担任を持って、授業も最後くらい頑張れって言われて、断れなかったらしいよ。自分のことに忙しかったら、若い男性をいじめる暇もないだろうし。」




でも気の毒だったのは、トランプ先生のいる学年の先生たち。
15年ぶりに担任をすることになり、担任の仕事はすっかり忘れて、何もできない。


その学年の担任は、なかなか仕事が早い人たちが揃っていて、おじいちゃんの仕事のスピードとは、だいぶ違いました。
なので、その学年の若い先生たちが甲斐甲斐しくお世話をしていました。



と、そこへ、他の学年の、トランプ先生が大嫌いな「若くてナヨナヨした男性教員」がやってきました。


ちょうど、その若手くんが担当してる仕事があり、トランプ先生が担任の一人として、彼に質問をしました。


ト「◯日の授業の案、出来上がってる?」

若「あっ、まだです、すみませんガーン



その瞬間、トランプ先生は、顔を真っ赤にして、
「早くしろって言ってんだろ!何してるんだよ!お前の仕事が遅いと、こっちまで迷惑なんだよ!!!ふざけんなよ!!!」



職員室、しーん滝汗



すると、トランプ先生たちを助けていたはずの先生たちが、
「トランプ先生、それはパワハラですよ。たしかに若手くんの仕事は遅いですが、その言い方は良くないです。」


「ぼくたち、自分たちの仕事が終わったら、トランプ先生が手を回せていない仕事を手伝おうと思ってます。みんな、忙しかったり、仕事が遅かったり、手が回らない仕事があると思うんです。手伝うのは当たり前です。だけど、大きな声で怒鳴るとか、そういう恐怖を与えられたら、みんなやる気を無くします。仕事が終わらないからイライラするのかもしれませんが、それを他の人にそういう形でぶつけるのは、やめてほしいです。」



いつも助けてくれている人たちから諭されたトランプ先生は、急にしぼんでしまって、また黙々と仕事を始めました。



後から聞いた話ですが、
今までたくさんの人がトランプ先生に振り回されてきて、
みんな、同じ学年になるのを嫌がっていたのだそうです。



でも、いざ同じ学年になってみて、トランプ先生を助けなければ、生徒たちが困ってしまう、と考えて、
学年みんなでトランプ先生を文句を言わずに支えようと決めたのだそうです。


そして、その時点で、
「トランプ先生の怒りに振り回されないようにしよう」という話もされたのだとか。


それでも、ブツブツ文句を言う先生。


その後も、保護者に威圧的に接したり、部活で怒号をまきちらしたり、みんなが「これが最後の年だから」と我慢して過ごしました。



当時の校長先生は、トランプ先生と同じ歳でした。
そして、唯一、トランプ先生をガツンと指導できる先生。



教師最後の年、
校長先生は、還暦のお祝い会が開かれました。(校長なんでね、その辺は盛大です)
トランプ先生にもお祝いの会はありましたが、ささやかなものでした。


最後の日、彼がいなくなることが嬉しい人が多く、
「おつかれさまでしたー!ありがとうございましたー!」と元気いっぱいに見送られたのでした。


ちなみにその後、元教員というのを利用して、学校の学習補助員になったそうですが、
現役教員の方々に威圧的に接したため、
すぐにクビになってしまうことが続いたそうです。





教訓
「仕事をサボって偉そうにふんぞり返っていると、
最後はやっぱりしっぺ返しをくらう」



仕事がんばりましょ
仲間に優しくしましょハート