☆こんにちは、中学校教員レモラズです。身バレ防止のため、脚色を加えていることがあります。気楽に読んでくださいね。☆


年度末、人事異動も決まり、校内では誰がどのポジションになるのかを決めています。


学校によって名前は違うようですが、
準備委員会や組織委員会などの名前で開かれます。


私は学年代表として準備委員会に入っていますが、
来年度、自分が一緒に働く学年メンバーをここで決めるわけです。


また、準備委員会では、生徒指導、生徒会担当や、研究主任などの、校内全体の仕事をする人も決めていきます。
うちの学校では、教員の人数が少ないわりに若手が多く、経験のためにも、ひとり一仕事はしていこうという話になっています。



うちの学年のA先生に、誰が持っても別に構わないような、とある主任ポストを任せることになりました。



それをA先生に打診すると、すんなりOKが出たのですが。

A先生、そんな主任が当たるとは思っていなくて、学年内の別の大きなポジションが回ってくると思っていました。


自分がその大きなポジションが当たらないと分かったA先生は、同じ学年のB先生に「ねぇねぇ、あなた、多分、学年の大きなポジションに当たるわよ!」と伝えました。


すると、B先生が、「ぼくがその仕事になると聞いたのですが本当ですか?」と私にメールを送ってきました。
答えずにいたら、ご自分の家庭の大変な様子を長く長くメールに綴って送ってきました。



奥さんが病弱なこと。
ご両親の介護があること。
ご自身も通院があること。
だから、そのポジションは持てない、というのです。


うーむ。
たしかに、B先生に頼もうと思ってた仕事だけど、そんなに断られてしまうと、もはや打診もしづらい。


やはりA先生に頼み直そうか?
でも彼女にはすでに、人権主任が当たっているし、
ひとり一仕事ということを考えると仕事のバランスも悪くなる。
おまけに、A先生は、公表できないけど、ただいま妊活中。
あれもこれも任せるのはちょっと気が引ける。



A先生の人権主任案を一旦白紙に戻せないだろうか?
準備委員会で決まったことなので、
校長に相談すると、
快く了承してくれ、
「急遽、準備委員会を開いたらいい。今日は、委員会のメンバーは、午後から揃うはずだよ。でも僕は午後から出張だから、副校長に頼んで、準備委員会を急遽ひらいてもらって、一旦、A先生の人権主任を保留にしたらいいよ。
最終決断は僕なんだから、準備委員会でもめたら、僕に一任したらいい。
副校長には僕から話をしておくよ。」


そして、その話を出張から帰ってきた副校長に話すと…



「そんなさぁ、そっちの学年の勝手でまた準備委員会を開くの?」



へ?



私「いや、学年の勝手ではなくて、それぞれの個人の事情なんですが。」



副校長「それって学年の勝手でしょ?妊活だって自分の勝手だし、いつ妊娠するかもわからない。介護?家庭の事情なんてみんなあるよ。」



私「いや、だから、みんな事情はあるけど、仕事のバランスを考えて、ひとり一仕事って準備委員会の意向ですよね?だから、一旦保留にしてほしいとお願いしてるんですけど。」



副校長「それもさぁ、A先生が人権主任と学年の仕事を一緒にやったらいいわけで、それもできないわけ?」



私「彼女が仕事を二つやってもいいんですね?そもそも、一人一仕事っていう前提は、準備委員会から出てるんですよ?
どちらにせよ、それを話し合う時間が欲しいから、彼女が人権主任だと公式に発表される前に、一旦保留にして欲しいんですよ。なんでそれがダメなんですか?」



副校長「そんなの、そっち(学年)の都合でしょ?」



話が全然通じなくて、
だんだん腹が立ってきて、
気がついたら涙出てきた!



だーかーらー!!!

「学年の都合というのは、おかしいですよ。準備委員会では個人の事情は踏まえずに、それこそ勝手に決めていますよね。
そこで個人の事情を聞いた私が、それを持ち帰ってきて、検討し直して欲しい、というだけのことなんですよ?
それは学年の都合なんですか?私たちの勝手なんですか?
学年の中の調整ならなんとでもします。でも、学年で調整できない個人の事情があるから、校長先生や副校長に相談に来てるのに、まるで学年が悪いように言われ、ほんと心外なんですけど!」



この副校長、普段めちゃくちゃ仲良しだから、相当悔しかったんだろなーワタシ。


出てきた涙をぐーーっとこらえて、
うわずった声も必死に戻して、
話は続けたけど。



20年近く仕事をしてきて、こんなことで泣いたの、初めて!!!



ムカムカイライラを抑え込んで、その後別の仕事をして、
別の仲良しの先生のところにいって、ことの顛末を話してたら、
様子を気にして副校長が私のところへ。


腫れ物を触るように話しかけてくる
けど、


しばらく許さないからねムキー



後日、校長にこの腹立たしい話を言うと、
校長は大笑い。
笑いごとじゃないっつーの。


副校長は、せっかく決まった案を、わざわざまた差し戻すのが面倒くさかったらしい。
だから、仕事は、学年の中で決めたらいい、と思ってたらしい。
でも、準備委員会で通って打診までしてるA先生人権主任案だけは、私たち学年で決められない。
だから、相談に行ったのに…


副校長はさすがに言い過ぎたと思ったのか、
そのあととても優しいのだけど、


本当にしばらく許しませんムキー
フン


あー、泣いたのだけはほんと不覚。