☆こんにちは、中学校教員レモラズです。身バレ防止のため、脚色を加えていることがあります。気楽に読んでくださいね。☆



うちの学年の子たちは、とある教育専門家が視察に来た時、

「今まで幼いと言われてる学年をたくさん見てきましたが、
ここの子たちはなかなか…こんな風に出てくるのかと驚いています。ここまで幼いとは…」


と言われるほど、
小学生みたいな子達が集まっています。


身体はデッカイのに笑い泣き


その筆頭の数名は、
トラブルメーカーです。


親が離婚して、母親に親権があって、連絡先として設定されてるけど、実際に一緒に住んでるのは父親、というAくん。


食事や洗濯は面倒見てもらっているけど、
息子の勉強や行動には一切関心がないご両親なので、
ちゃんとお話を聞いてもらえていません。
もちろんもう中学生なので、甘えることも許してもらえません。


すでに私より身長は高いのに、
私にすり寄ってきます。


授業中、プリントに取り組ませるためにAくんの机の横に立ったとき、別の子から質問がきました。
顔をそちらに向けて話をしていると、腕から脇腹になけて、何かを感じる…


見ると

Aくんが私の腕に頭をもたれて、スリスリしている…


「先生、いいよねぇ。ほんと、先生、すき。お母さんみたいラブ


本当に中学生か?滝汗



さらに、トラブルメーカーで、トラブルを起こしまくるためにとうとうみんな友達が離れていってしまったというBくん。


ヤンキーに憧れてるので、みんなの前ではヤンキーの振る舞いをします。
「◯ね」「◯すぞ」などを使うので、その都度、「はいそれ恐喝」とすかさず指導。



異装をしてきたり、ピアスをしてきたりするので、別室で着替えさせたり、ピアスを外したりさせるのですが、その時は
赤ちゃんモード全開



自分でピアス取りなよ、というと
「やだ!レモラズがやって!!!」
はい、制服のボタン留めて、というと
「やだ!レモラズがやって!!!」
教室行くよ、ほら、カバン持って!というと
「やだ!手をつないでくれなきゃ、いかないもん!」
と手足をジタバタ。



「あんた、それ、お母さんの前でやったらどうなるの?(笑)」と聞くと


「うっさいだまれ、口をガムテで塞ぐぞ、とか、早くいくぞクソガキ」って言われる…
とのこと。


「お母さんにBくんはこんな様子です、って言ったらどうなる?」ときくと


「やめて、それは絶対にやめて。たまにそういうモードになりたいんだよ、わかってよ、もう少し付き合ってよ。」と素に戻ります。


や、それ、もはや先生の仕事じゃなくて、親の仕事…





続いてトラブルメーカーのC子ちゃん。


最近、C子ちゃんのママが、C子ちゃんの欲しい言葉をぜんぜんくれないとのことで、C子ちゃんの不安定が続いています。


ママは、怒る時だけ怒って、
「すごいね」とか「頑張ってるね」とか言ってくれず、話も聞いてくれないとのこと。


先日、一緒に出かけた時、たまたまスーパーで見つけた物と学校で習ったワードが結びついて、「これって◯◯って言うんだって!」とC子ちゃんが言うと、

「ふーん、で?」とつれなかったらしい。


「へぇー、よく覚えてるね」とか
「へえ、そうなんだー。」とか
共感が欲しかったらしい。



「なんでうちのママって、いつも私の話をあんな風につまんなそうに聞くんだろう。やっぱり私のこと嫌いなのかな。」


C子ちゃんのお母さんは、中卒で、中学もサボって行っていなかったため、娘が授業で習ったワードを出しても、反応できないんですよね。
勉強に興味ないし。
もっと言うと、実は子育てもそこまで興味ない。
ご飯を食べさせたりするけど、あとは勝手に育てばいいと思ってるフシがある。



でも、中卒の話も、学校に行ってなかった話も、本人には内緒キョロキョロ
高校で、部活に燃えてたママ、と教えられています。
「部活どころか、高校も行ってませんしね、私。中学の時は部活に入ってましたけど、そもそも半分くらい学校に行ってなかったんで。てへぺろ」とママ。



最近、ママのママ、つまりC子ちゃんのおばあちゃん(彼女はあーちゃんと呼ぶ)が同居することになったものの、あーちゃんは、極度の女の子嫌い。


あーちゃんは、自分の娘のC子ちゃんのママにも厳しいけど、それ以上に、孫のC子ちゃんが嫌い。
あーちゃんは、C子ちゃんの4人の男兄弟たちと一緒に暮らしたくて同居を決めたらしい。


「もう、あの家に私の居場所はないんだよ」



C子ちゃんの最近の日課は、
私にハグしてもらい、「毎日頑張ってるね」とひとこと励ましてもらうこと。

「レモ先生は、お母さんみたい。」と言います。
最近、職員室に「失礼します。おかあさーん」と呼びに来るので、それはやめなさいと指導中ゲロー


=====

子が親に求めるもの、
親が子に求めるもの、


親子だから、
血が繋がってるから、
分かり合えると思ってしまうけど、
それぞれは別人格で、
どちらかの思い通りにはならないんだよなと思います。


特に、親は、ついつい子供を所有物のように、
彼らの感情を無視してしまったり押さえつけたりしてしまうことがあるけど、



無視された子たちは寂しく思ってるし、
押さえつけたりされてる子たちはその感情のやり場に困ってる。


Aくん、Bくん、C子ちゃんのお母さんには、
時折、
「こんな風に言葉をかけてあげてください」
とか
「(お母さんたちもそうであったように)お母さんにもっと甘えたいみたいですから、中学生だからと言わず、ぎゅーってしてあげてください」
とか具体的に言うようにしてるんだけど、


まぁ無理だな笑い泣き
それができるなら今こうなってない




子のことに興味ありすぎ、
過干渉、
過保護もこまるけど、



こういうタイプも手がかかります。
お母さんの力って、すごいキラキラキラキラと改めて思います。


って、私がそういう愛情不足だったから、よぉくわかるんだけどね。