☆こんにちは、中学校教員レモラズです。身バレ防止のため、脚色を加えていることがあります。気楽に読んでくださいね。☆
先生の言葉を理由に学校に来なくなったカナコ。
でも、そのことはほとんどもう触れなくて、
「学校で勉強するのがいや。」
「もうわからない。」
「学校に行くと気持ち悪くなる。」
「教室に入れない。」
と言い出し、
カナコの今までのエピソードから、
通常学級よりも特別支援学級が良いのではないかという話になった学校。
でも、小学校の時、
カナコは特別支援学級を勧められ、
「私はそんなにバカじゃないもん!」と突っぱねたことがあったそうです。
通常学級でもちんぷんかんぷんで、ほとんど学力なんてつかないのに、
不登校になってしまったら、それこそ何も身につかない。
特別支援学級の話をして、もしかしたら決裂してしまうかもしれないけど、
放っておいたらもっとダメだ。
とにかく、誠実に、カナコに何とか力をつけて欲しいと伝えていこうと関係者で相談をし、
話を進めることにしました。
お母さんに何とか学校に来てもらい、話をしました。
ところが、このお母さんも、なかなか色々なことが理解できず、話が通じません。
お母さん、書類の漢字が読めない。
説明が理解できない。
絵を描いたり、図を描いたりして説明をしました。
さらに、お母さんは、昔同居をしていた自分の兄と義姉からだいぶ酷い扱いを受けていて、少しでも自分たちが非難されたと感じると、シャットダウンしてしまうようです。
ていねいに、丁寧に。
まず、外堀を埋めて。
そこから、お母さんに同席してもらって、カナコにも同じ話をしました。
すると。
「もう、カナコ、わかんない。ママが決めて。」
丸投げした
するとお母さん、
「私だってわかんないわよ。でもカナちゃんは歌手になりたいんでしょう?歌詞の漢字が読めなかったら、歌手になれないわよ!!」
歌手になりたかったのね、カナコ…
(そんなに歌うまかったっけ?)
漢字が読めないと歌詞が読めないって、確かにそうなんだけど…
なんか色々ズレてる
カナコはそれから、支援学級に行くのが適当かどうか調べるため、専門機関で複数の検査をしましたが、
知的障害であるという結果が出て、
結局、支援学級にうつることになりました。
でも、今まで無理をしていたための二次障害で、
学校自体に来ることが厳しくなっています。
お母さんも、中学校の時、同じように学校に行けなかったり、働いてもうまくいかないことがあったりしたんだそうです。
今も、躁鬱で、働けない状態。
このままだと、カナコも同じようなことになります。
カナコの弟妹たちも、かなり問題行動が多く、小学校が手を焼いているようです。
学校だけではなく、関係機関も含めて、この家族を支えていくシステムを作らないと、と動いています。